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映画を見ようと劇場の前に多くの人が詰め掛けた=13日、那覇市の桜坂劇場
(写真:琉球新報)

 

米統治下の圧政に不屈の精神で抗議する姿勢を貫いた瀬長亀次郎さんのドキュメンタリー「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」(佐古忠彦監督)の上映が12日から沖縄県那覇市の桜坂劇場で始まった。上映2日目の13日は、同作を見ようと朝早くから500人近くの観客が詰め掛け、長蛇の列をつくった。一部会場に入れず、次の上映に回る人も出た。上映後、観客からは大きな拍手と熱気に包まれ、同作をたたえた。

 

作品を見に来た狩俣隆子さん(67)=那覇市=は「カメジローさんが生きていた時を思い出した。振り返ればそこにいるんじゃないかなって思った。演説会では、子どもだった私たちにまで優しく接してくれた」と笑顔で語った。

 

佐古監督は「2日間、桜坂の下の平和通りにまで行列ができるほど多くの人が来てくれて、とても驚いた。60年前みたいに『カメジローの演説があるよ』と聞いて来たような雰囲気だった。あらためてカメジローさんは偉大な人だと思った」と話した。

 

2日目は佐古監督の舞台あいさつのほか、演芸集団FEC所属の小波津正光さんらによる瀬長さんをネタにしたコントやネーネーズのライブなどが催された。

 

同作は現時点で9月1日までの上映を予定している。上映時間などの問い合わせは桜坂劇場(電話)098(860)9555。

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