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学校内の施設屋上から撮影したMV22オスプレイ。運動場では子どもたちが野球をしていた=2月28日午後5時半、宜野湾市普天間の普天間小学校(読者提供)

 

【宜野湾】普天間小学校上空をオスプレイが飛行したことを受け、市内の小学校に子を通わせる保護者らは1日、「あり得ない」「普天間小ならいいのか」などと反発した。普天間小学校でこれまでも米軍機が上空を飛んでいたという証言もある。普天間第二小にCH53E大型輸送ヘリコプターの窓が落下した昨年12月の事故から約3カ月近く。児童生徒が安心して学べる環境は訪れないままだ。

 

「あり得ない。怖い」。5年生の長女が普天間小に通う宮城絵里子さん(39)=市野嵩、保育士=は「事故があった学校でなければ飛んでもいいのか」と声を震わせた。自身も学校行事で訪れた際に学校上空を低空飛行する米軍機を見た。「驚いて体が震えた。何かが起きてからではどうしようもない。4月から次女も普天間小に通うので安心できない」と声を落とした。

 

普天間小4年生の娘がいる佐藤みゆきさん(37)=市野嵩、自営業=は「恐怖だ。学校上空を飛ばないという必要最低限の約束を守ってもらいたい」とため息をついた。次女が米軍機部品が屋根から見つかった緑ヶ丘保育園に通う。「普天間第二小の保護者とも一緒に声を上げたい。娘たちの将来に危険な環境を背負わせたくない」と声を詰まらせた。

 

普天間小に弟が通う女性(30)は「普天間第二小では(米軍機を)監視しているが、他の学校では監視していないので甘く見られているのではないか」と語気を強めた。自身も普天間小出身で「大好きな地元がこんなに危険な地域なんて嫌だ。オスプレイが飛ぶようになって危険が増した。子どもたちがかわいそう」と嘆いた。

 

孫2人がはごろも小学校に通う天久盛善さん(77)は「私たちの住んでいる場所は戦場でも訓練場でもない。せめて子どもたちの通う小学校の上は飛ばさないでほしい。日本政府は米軍に強く交渉せず、もどかしい」と批判した。

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