国立科学博物館で展示されている2万7千年前の男性人骨の復顔模型
2万7千年前の旧石器人はどんな顔?
石垣島の白保竿根田原(さおねたばる)洞穴遺跡で見つかった旧石器人の頭骨から顔を復元する作業がこのほど完了し、20日午前9時半に沖縄県立埋蔵文化財センターで発表された。復顔模型の現物は20日に東京・上野の国立科学博物館で始まった「沖縄の旧石器時代が熱い!」展で公開されている。
同遺跡では2012〜2016年に行われた調査で千点以上の旧石器人の骨が見つかり、「国内初の旧石器時代の墓地」「国内最古の全身骨格」として注目された。昨年5月に県立埋蔵文化財センターで展示され、多くの見学者を集めた。
これらの骨について頭骨の3次元デジタル復元の研究が進められ、その中で最も古い2万7千年前の頭骨に、筋肉、皮膚、髪の毛などを科学的に検討して生前の顔をよみがえらせた。
県立埋蔵文化財センターでは、3次元デジタル復元したアクリル系硬質樹脂製の頭骨模型の現物と復顔した模型の写真を20日から5月27日まで展示する。問い合わせは県立埋蔵文化財センター098(835)8751。【琉球新報電子版】
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