「沖縄のスパイシーなイカしたカレー」をPRする北山商店の上間琢巳氏=5月22日、那覇市泉崎の琉球新報社 画像を見る

 

沖縄県今帰仁村今泊の北山商店が沖縄のソデイカを具材に使った「沖縄のスパイシーなイカしたカレー」を開発した。同商店は日用品や食料品を販売する傍らで食品開発にも力を入れている。新たに生み出したカレーは市場調査を重ねて商品化にこぎ着けた。同商店で営業を担当する上間琢巳氏は「多くの商品であふれかえっている今だからこそ独自性のあるものを作りたい」と話している。

 

北山商店が開発したカレーは県産ソデイカのほか、島とうがらしや県産の塩など沖縄の素材を多く使っている。上間氏は「カレーはライバルとなる商品が多い。沖縄にこだわった商品にすることで、ほかとの差別化を図りたかった」と説明する。

 

カレー商品の開発を始めたのは昨年の9月から。県産アグーなど肉類が入ったカレーは多くある一方で、魚介類が使われているものは少なかったことから、ソデイカを活用することを決めた。試作品の完成後は調査会社に依頼して市場調査を実施。食べた前後の印象や味へのアドバイス、適正価格など消費者の意見を集約した。上間氏は「いい商品を作りたいという気持ちの部分だけではなく、競争に勝つために客観的なデータを集めることが必要だった」と強調。独自性を出すために商品名にもこだわったという。

 

商品は4月から北山商店や名護市の「道の駅許田」で先行販売している。上間氏は「もっとオリジナリティーのある商品を開発していく」と意気込んだ。問い合わせは(電話)0980(43)9980。

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