夏至の前後に玉城城跡の独特な形状の城門正面から差し込む朝日=20日午前5時40分ごろ、南城市玉城の玉城城跡(ジャン松元撮影)

 

21日は「夏至」。二十四節気の一つで、北半球では1年のうち日の出から日没までが最も長い。琉球最古の城跡とされる沖縄県南城市の玉城城跡では、夏至の前後、朝日が独特の楕円(だえん)形の門から城内に直射する幻想的な光景が見られる。

 

20日早朝は晴れ間が広がり、門の空間越しにオレンジ色の太陽が昇った。

 

城門は、奄美以南で取れるゴホウラ貝の装具を模したといわれる。日の出を見ていた沖縄の歴史や祭祀に詳しい農学博士の名護博さん(77)=同市玉城=は、城門について「貝を使って平和的に交易しようという人々の思いの流れ」と説明した。

 

雑誌で紹介されて以後、夏至当日、城跡には光景をひと目見ようと数百人が訪れる。ただ、拝所に上るなどマナーの悪さも指摘される。同所をよく訪れる小嶋さちほさん=同=は「古来の祈りの場であることを心に留めてほしい」と話した。

 

沖縄気象台によると向こう1週間は湿った空気の影響で曇りの日が多く、期間の終わりは高気圧に覆われて晴れる見通し。

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