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高級宿泊施設のオンライン予約サイト「一休.com」を運営する一休(東京、榊淳社長)が8月1日に沖縄支社を開設する。これまでも沖縄の施設を掲載しているが、さらなる市場の拡大を見込み、支社設立で宿泊事業を強化する。沖縄の上質な宿の魅力をこれまで以上に全国に発信し、富裕層の来訪者増にも貢献したい考えだ。

 

一休は1998年7月設立、2000年から「一休.com」を運営する。支社は大阪、名古屋、福岡に続く設置で、拠点は5カ所目。那覇市内に支社を設置し、5人程度を採用する。

 

「一休.com」は事前審査で掲載施設を厳選し、高級・上質な体験を求める会員にサイトを通じて情報提供している。施設からの掲載費用はなく、サイト経由の宿泊で費用を受け取る「完全成果報酬制度」のため、利用者に支持されるプラン提供が必要となる。支社設置により、高級・上質な宿泊施設に特化してきたノウハウや市場データを活用して各施設の魅力を高め、市場環境やトレンドを踏まえた地元密着のプランを提案する。施設の課題解決を強化する方針で、「コンサルタント」の役割も目指すしている。

 

サイトの会員には利用額の多い「ダイヤモンド会員」など、高単価の宿泊施設の利用者が一定数いる。そこで、現在でも全国有数の「ラグジュアリーマーケット」でありながら今後も高級リゾートホテルの開業が予定され、那覇空港の滑走路増設などでによる入域観光客数の増加が見込まれる沖縄の宿泊施設のラインナップ充実を図る考えだ。

 

沖縄は17年度にハワイを超える入域観光客数957万9千人を記録し、県観光収入が約6700億円に達するなど過去最多を更新し続けているが、一人当たりの消費額は2年連続で前年割れしており、消費単価の増加が課題となっている。

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