地域活動支援センターの支援員・知念満二さん(60)=南風原町=が、車の老朽化を理由にもらい手を募集していたジャングルカーの引き取り先が決まった。浦崎直幸さん(66)=糸満市=が引き取り、管理する今帰仁村の古宇利島下原地区にある駐車場で保管することになった。知念さんは28日、古宇利島を訪れ、浦崎さんにジャングルカーを引き継いだ。
浦崎さんは新聞記事でジャングルカーを知り「さまざまな植物が共存する車に感動した。ぜひ『愛の象徴』にしたいと思った」と、すぐさま知念さんに連絡をしたという。古宇利島は多くの観光客や子どもが訪れる。今後は「多くの人に見てもらい、幸せな気持ちが伝わってほしい」と話した。
車の引き渡しを行う28日の早朝、知念さんはジャングルカーに最後の水やりをした。「単なる金属の塊ではなく、生き物としての関わりがあった。ぐっと来たね」と静かにつぶやくも「古宇利島に足を運ぶ楽しみができた」とほほ笑んだ。
今後は、美しい海に囲まれた古宇利島で、“愛の象徴”のジャングルカーに会うことができる。
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