サッカーのJ1勢を中心に、国内外のチームが1月から2月の間、沖縄県内各地でキャンプを行う。誘致事業を担当する九州サッカーリーグ1部の沖縄SVとJALJTAセールス、受け入れ側の県の関係者らが10日、那覇市の県庁で情報発信のため「沖縄サッカーキャンプ2019」の会見を開いた。今年は過去最多の27チームの参加が予定されており、県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長は「プロ野球キャンプに次ぐ、春を彩るスポーツコンベンション」とアピールした。
J2のV・ファーレン長崎が12日にキャンプインするのを皮切りに、J1王者の川崎フロンターレ、元スペイン代表のイニエスタが所属するヴィッセル神戸、県内初キャンプのJ2町田ゼルビア、8年ぶりに沖縄キャンプをするファジアーノ岡山などが沖縄に集う。Jリーグ勢は昨年より2チーム増え、19チームが参加。そのほか女子サッカーなでしこリーグ1部のINAC神戸、海外からは韓国女子リーグ1部の慶州韓国水力原子力蹴球団など、過去最多の27チームがキャンプ地に沖縄を選んだ。
2012年度から始めた芝生管理者育成事業をはじめとする環境整備により、沖縄をキャンプ地に選ぶ球団が増加し、リピーターも多くなった。経済効果も10年度の2億1625万円から18年度は20億4478万円と増加している。
沖縄SVの髙原直泰代表は「プロの試合を間近に見ることができる。沖縄の子どもたちがプロや日本代表を目指すような、目標となる場所となってほしい」と観戦を呼び掛けた。JALJTAセールスの渡部勝磨代表は「チームが安心・安全に来ることができるよう、しっかりサポートしていきたい」と期待を込めて話した。
会見に出席した県サッカー協会の具志堅朗会長は「県民と共に、キャンプを盛り上げていきたい」と意気込んだ。
注目の県勢選手は川崎の知念慶(南風原中―知念高―愛知学院大出)、今季に浦和レッズのユースからトップチームに上がった与那原町出身の大城蛍、岡山の赤嶺真吾(小禄中―鹿児島実業高―駒澤大出)、京都サンガFCの宮城雅史(具志川中―具志川高―駒澤大出)の4選手となっている。