新たな歌姫誕生に向けて再度タッグを組んだライジングプロ・ホールディングスの平哲夫代表(右)と沖縄アクターズスクールのマキノ正幸代表=3日、北谷町砂辺の沖縄アクターズスクール 画像を見る

 

沖縄アクターズスクール(マキノ正幸代表取締役)と東京の大手芸能事務所ライジングプロ・ホールディングス(平哲夫代表取締役)が共同で、沖縄発のアジアナンバーワンアーティストの誕生に向けて取り組む。両社の代表が4日までに琉球新報の取材で明らかにした。

 

1990年代に両社は、アクターズスクールの生徒をライジングプロがマネジメントする手法でSPEEDやMAX、DA PUMP、三浦大知が所属していたFolderなどをスターダムに押し上げ、芸能界に沖縄ブームを起こした。両社は約20年ぶりにタッグを組む。

 

ライジングプロには、アクターズスクールと手掛けたアーティストのほか、女優の国仲涼子さんや比嘉愛未さんら県出身の芸能人が多数所属する。

 

平代表は「日本のポピュラー音楽でアジアをリードしたい。そのための素材の一つとして、アクターズスクールのタレントを選びたいと思った」と語った。マキノ代表は「残りの人生全てを懸けて、世界を視野に、まずはアジアナンバーワンのアーティストを出し、沖縄を盛り上げたい」と力を込める。

 

アクターズスクールは1983年に那覇市に開校した芸能学校。90年代、マキノ代表が見いだした生徒を平代表がプロデュースし、沖縄出身アーティストをスターに導いた。98年のNHK紅白歌合戦にはDA PUMPなど同タッグが手掛けたアーティスト4組が出場した。しかし両社の協力関係は、98年ごろにアクターズが教育事業に参入するなど芸能界と距離を置き始めたため、途切れていた。

 

アクターズスクールには現在、ダンスボーカルユニット「Precious J(プレシャスジェイ)」として活動する三浦桔梗さん、城間鈴花さん、伊佐ゆいかさん、下門由希奈さんの4人が所属する。

 

同グループは昨年11月に沖縄市で開いたライブで、抜群のグルーブ感と桔梗さんの「ホイッスルボイス(超高音)」を披露し満員の観客を沸かせた。4人の全国デビューに向けたプロジェクトも既に動きだしている。

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