バスケットボールのドリブルやハンドリングの技を披露するフリースタイルバスケットボールを生かしたパフォーマーのJJさん(40)=那覇市=が世界最高峰のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」のオーディションに合格した。「世界的に認められるパフォーマーとしてショービジネスの世界に挑戦したい」。出演に向けて技にさらなる磨きをかけている。
JJさんは4月19日、ショービズの本場、米ラスベガスで行われたサーカス演技の国際大会「VIVAFEST2019」に出場し平面演技部門で優勝した。すると、審査員だったシルク・ドゥ・ソレイユのスカウトの目にとまり、オーディションに招待された。
オーディション1日目は実技でフリースタイルバスケの技を披露、複数のボールを使った得意のジャグリングで審査を通過した。2日目の演技、ダンスも合格。シルク・ドゥ・ソレイユで日本人初のフリースタイルバスケのパフォーマーとして出演者のデータバンクに登録された。
オーディションへの道を開いた国際大会優勝はたまたまではなかった。2007年にフリースタイルバスケの日本大会で優勝、16年には国家公務員の職を投げ捨てプロのパフォーマーとなり「琉球パフォーマーズコネクション」を立ち上げ、代表となった。
今年2月、パフォーマー仲間からラスベガスの国際大会にスカウトが来るかもしれないと教えてもらい「出る」と即決した。「トップとして一発決めないといけない」と奮起し「優勝」と「合格」の両方をつかみ取った。
ただ出演はまだ決まっていない。「データバンクに載っただけ。技を磨き、プロフィルをどんどん更新しないといけない」とさらなる高みを目指している。もう一つの目標は観光で盛り上がる沖縄振興に貢献すること。「沖縄でできたらサイコー」とシルク・ドゥ・ソレイユの沖縄公演を夢見ている。
(仲村良太)