生徒に抱っこされる子ヤギ。母ヤギのモモ(左)が心配そうに見守る=8月29日、大宜味村の辺土名高校 画像を見る

 

【大宜味】県立辺土名高校(永山俊校長)の校庭の木に8月24日ごろから少なくとも6日連続で、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のノグチゲラが姿を見せた。生徒や教員たちは「ついにノグチゲラが辺土名高校に来た」と、夏休みの静かな校舎にやって来た“新入生”を歓迎した。

 

環境科3年の儀保雄大さんは26日の夏季講習後、デイゴの木に止まっているノグチゲラを見つけた。「調査の時に山の中で見たことはあったが、学校では初めて。ついに辺土名高校に来たかという感じ。うれしかった」と興奮気味だ。

 

環境科主任の東竜一郎教諭も「辺士名高校で6年働いているが、ノグチゲラを校庭で見るのは初めて。古い木で餌になる虫が多いからかもしれない」と話す。

 

26日には、同校で飼っている島ヤギのモモに子ヤギが生まれた。3年の崎濱幸多さんが見つけ「なんかヤギが増えているな」と思ったら子ヤギだったという。 同校では「生き物博物館」として昆虫や魚も飼育する。東教諭は「生き物が集まる学校を目指しているのでうれしい」と9月2日の新学期を前に喜んだ。
(田吹遥子)

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