事業者、反対住民ら提訴 竹富コンドイリゾート開発
提訴を受けて開かれ、約50人の島民が参加した竹富島を守る会の緊急集会=3日夜、竹富島まちなみ館

 

【竹富島=竹富】沖縄県の竹富町竹富島のコンドイビーチ周辺で計画されているリゾートホテル建設事業を巡り、事業者のRJエステート(那覇市)は3日までに、建設に反対する「竹富島を守る会」側に損害賠償などを求めて那覇地裁に提訴した。守る会の運動における表現が名誉毀損(きそん)に当たるとして、2200万円の支払いなどを求めている。提訴を受けて守る会は3日、竹富島まちなみ館で緊急集会を開催。弁護団は「典型的なスラップ訴訟だ」とした上で、争う方針を示した。

 

提訴は8月8日付。竹富島を守る会の阿佐伊拓会長を被告とした。3日の集会で守る会が報告した。RJエステートは同日までの本紙の取材に「対応できない」としている。第1回口頭弁論は11日に開かれる。

 

訴状でRJ側は、生活用水の枯渇の恐れがあるとしたり、ホテル排水でサンゴ礁に悪影響を与えるとしたりするなどの守る会のインターネット上における主張が、客観的事実や科学的根拠に基づかないとした。

 

その主張により悪質な事業者との印象が植え付けられるとして、「極めて悪質な名誉毀損行為であることは明らかだ」とした。損害賠償のほか、文章の削除やホームページなどでの謝罪文掲載も求めている。

 

守る会の緊急集会で弁護団が訴えの内容を説明。金高望弁護士は守る会の主張を「計画への不安や意見を表明する、島民の当然の表現活動だ」とした上で、「表現活動を萎縮させるためのスラップ訴訟としか考えられない」とした。その上で「その動きに負けないためには運動の展開を続けることが必要だ」と話した。

 

リゾートホテル建設を巡っては、RJエステートが2014年11月に計画を発表、開発許可などはすでに得ている。一方、計画発表当初から竹富島では自然・生活環境への影響や住民合意の観点などから計画に反発する声が強く上がっている。竹富島を守る会が今年6~7月にネット上などで展開した建設反対の署名活動には、総数で4万筆超の署名が集まった。

関連カテゴリー:
関連タグ: