中国企業側からの献金疑惑について否定する宮崎政久衆院議員=7日、那覇市のロワジールホテル那覇 画像を見る

 

日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で贈賄容疑で逮捕された容疑者の男(48)との関係を巡り、自民党衆院議員の宮崎政久法務政務官(54)=比例九州、弁護士=と容疑者の男が13年10月に会食していたことが10日、分かった。宮崎氏はこれまで12年の衆院選以降、容疑者の男との接点はないと説明してきた。

 

宮崎氏は本紙に対し書面で「記憶にはないが、写真があるのであれば食事をしたことは事実だと思う」と回答、会食を事実上認めた。容疑者の男と一切関わりがないというこれまでの説明とは異なるものの、「矛盾しない」とした。

 

宮崎氏は「食事は私の隣に写っている同僚の弁護士に誘われたものと思われ、12年以降、私が容疑者の男に連絡をすることも容疑者の男が私に連絡をすることもなく、一切関わりはない。食事をもって『関わりがある』とは考えておらず、私が容疑者の男と一切の関わりを持っていないという発言とは矛盾しない」と述べ、これまでの説明と矛盾しないとの認識を示した。

 

容疑者の男と宮崎氏との会食は容疑者の男が13年10月9日付のフェイスブック上に写真付で公開していた。そこで宮崎氏の名前を挙げ夕飯は「ご一緒させて頂きました」と書き込まれていた。その上で「宮崎さんも弁護士ですし、県の顧問弁護士や内閣府の委員なども経験されているので、大変頼りになる人です。代議士の先生になられこれからの活躍に期待大ですね」とし、会食したことに感謝を示した。

 

一方、宮崎氏は10日までに、本紙が9日付の紙面で、宮崎氏が14年11月から15年1月にかけて民事訴訟で容疑者の男の代理人を務めていたとの記事を報じたことに対し、本紙に「私に対して取材を一切することなく一方的に事実に反する記事を掲載した」とする抗議文を送付した。本紙は記事が掲載される前日の8日、宮崎氏本人の携帯電話に複数回電話したが連絡が付かなかった。そのことについて宮崎氏は「電話では必ずしも応対できるとは限らないので記事を掲載するに当たっては、必ず書面で質問状を送付して、これに回答するという形を取っている」とした。

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