米軍の特殊作戦用MH60ヘリコプター1機が25日夕、沖縄本島東沖約150キロで墜落した。航空自衛隊や海上保安庁第11管区保安本部が救助に当たっている。関係者によると、少なくとも乗員5人が救出されたという。けが人の情報は入っていない。防衛省は「不時着水」と説明している。11管は同日午後8時現在、周辺海域で情報収集中という。
関係者によると、事故機は沖縄県外の部隊に所属しているという。25日から米海軍と海兵隊、陸上自衛隊が沖縄県金武町の米軍ブルービーチ訓練場で日米共同訓練を実施している。うるま市の米海軍ホワイトビーチでは同所属の強襲揚陸艦アメリカの甲板にMH60が駐機している様子が確認されている。事故機が関連していた可能性もある。
空自那覇基地は午後5時ごろから固定翼1機と救難用ヘリコプター1機で救助活動に当たっている。11管は、同日午後4時43分ごろ、航空自衛隊から「那覇の東90から100カイリ付近海上で遭難通信を受信」との情報を入手。11管所属の巡視船と巡視艇、航空機が現場に向かった。
沖縄県には午後5時25分、自衛隊から情報が入った。県は情報収集に当たっている。
MH60ヘリは2015年8月にうるま市伊計島南東の海上にいた米海軍艦船への着艦に失敗し、墜落している。米軍は墜落原因について「パイロットが機体の位置を移動させようとした際に操作手順を誤ったことによる」と人為的ミスとした。【琉球新報電子版】
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