県がインターネット上で公開を始めた「子どもの居場所」の地図検索システムの画面 画像を見る

 

沖縄県子ども未来政策課は31日、県内で開設されている138カ所の「子どもの居場所」や「子ども食堂」の位置を地図で検索できる情報システムの公開を始めた。それぞれの開所時間や主な支援内容なども紹介し、子どもの居場所を利用しやすくすることで、困難を抱える子どもたちや保護者のさらなる支援を図る。

 

既に整備されている「県地図情報システム」に検索項目を追加した。県ホームページの「便利ガイド」から「地図情報システム外部サイト」に接続。「掲載マップ一覧」の「暮らし・環境」を選択し「子どもの居場所一覧」の項目にたどり着ける。

 

その後、位置選択画面から検索したい市町村を地図上でクリックすると、子どもの居場所の位置情報が画面に表示される。個別の情報は地図上の居場所マークを押し、画面左に表示された一覧の「ファイル」から調べられ、民間施設や公民館など施設の種類や広さ、開所頻度や時間、送迎の有無などを紹介している。

 

県内で開設された子どもの居場所は2019年10月1日現在、29市町村に190カ所で、うち国の助成を受けず自主運営する子ども食堂が50カ所となった。居場所は前年同期比26カ所増え、拡充が続いている。

 

一方で専門性が求められる事例に個別対応で苦慮するなど課題が出てきたことから、子どもの居場所同士のほか、学校や住民など地域ともつなぐネットワークづくりを始めた。

 

現在40カ所の子どもの居場所が賛同し登録した。今後加入促進にも力を入れる。

 

同課の下地常夫課長は「子どもの居場所を使いたい人はぜひ利用してほしい。こうした情報発信で、地域のつながりや居場所事業もより活発になると思う」と期待を寄せた。

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