アルバイトをする沖縄の大学生のうち、午後10時から午前0時まで働く学生は42.5%、「午前0時から同5時」も16.2%で、同時期に調査した東京、京都よりいずれも高く、20.3%が「学業と両立できていない」と答えたことが分かった。東京は15.1%、京都は16.8%。若者の労働問題に取り組むNPO法人POSSE(東京、今野晴貴代表)が実態調査した。
2019年10~12月、3地域の大学教職員に依頼し教室で配布・回収した。対象は、沖縄は国立・私立の2大学、東京は1私立大、京都は2私立大で、有効回収数は合計531票。
学費の負担者を「保護者」とする学生は東京79.3%、京都70.1%に対し沖縄は60.0%で、学生自身が負担する率が高かった。沖縄は22.3%が学費、54.7%が生活費のために働いており、いずれも他地域より高かった。バイトのため試験の準備ができなかったとする学生は沖縄30.0%、東京37.0%、京都32.9%で、全国的にバイトが学業を圧迫。学業を削ってバイトをする理由として沖縄は「お金が必要」が36.2%のほか、「バイト先に迷惑がかかるから」が25.5%もおり、東京(9.4%)、京都(9.7%)より突出して高かった。
これらの結果は7日午後6時15分から、琉球大学文系総合講義棟111教室で報告する。
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