家族や友人ら観客に手を振る「LGBTQウェディングファッションショー」の参加者=2月29日、恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテル 画像を見る

 

LGBTQなど性的マイノリティーのウエディングファッションショーが2月29日、恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテルであった。当事者やアライ(理解者)ら14人が華やかなドレスやタキシードに身を包み、それぞれの個性をアピール。「いつか自分も結婚したい」と同性婚の実現を求める声もあった。

 

宜野湾市の団体「沖縄ウェディングクルー」が初めて企画した。代表のアベ・マリさん(33)自身がレズビアンで、「LGBTQは結婚できない、という固定観念を壊したい」と準備を進めてきた。

 

ショーはプールサイドであった。男性の体で生まれ、女性を生きるトランスジェンダーの安室ありささん(35)=豊見城市=は「夢だった」ウエディングドレスを初めて着た。夕日を浴びながら「女王様のイメージ」で堂々と歩いた。

 

耳が不自由で、男女どちらの性別にも当てはまらない「Xジェンダー」の新垣愛花さん(26)=那覇市=は、パートナー役に手話でプロポーズした。「家族の顔が見えないくらい緊張したけど、自分らしさが表現できて良かった。LGBTQへの理解が広がって、本当に結婚できるようになればうれしい」。観客からは「みんな生き生きとしていて、すてきだった」などの声が上がっていた。

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