新型コロナウイルスによる肺炎の不安が広がりマスク不足に陥る中、沖縄県の那覇市医師会に市民から約950枚の使い捨てマスクが無償で提供された。マスクを持参した男性が2月29日午前、開所した事務所の職員に手渡した。市医師会の玉井修副会長は「大事に分配したい」と市民の協力に感謝した。
職員によると、男性は40代くらいで「シロマ」と名字だけ名乗り「使ってください」と告げ立ち去ったという。
市医師会は2月26日、市にマスクの提供を要請。3千枚の支援を受け、すぐに市内の高齢者介護施設への配布を開始した。市内120施設のうち、20カ所は全くない状況などもあり、既に2300枚を配った。
玉井副会長は箱に詰められたさまざまなメーカーの商品に「足を使って自身で集めてくれたと思う。不安で困難な時だからこそ、このような支え合いが大事だと気付かせてくれる。一番弱いお年寄りのために使いたい」と笑顔を見せた。
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