沖縄国際大学(前津榮健学長)は22日、遠隔授業のための通信環境整備に必要な費用を補助する「特例授業修学支援奨学金」として、全ての学部生と大学院生を対象に1人当たり5万円を給付すると発表した。経済的に厳しい学生に10万円を給付する大学独自の奨学金も新たに設置した。給付額の合計は3億円を超える。両奨学金は共に本年度限りの措置となる。
新型コロナウイルスの感染防止のため休校が続く中、遠隔授業を支援することが目的で、大学独自の支援策は県内初という。
特例授業修学支援奨学金について沖国大は、オンライン環境の整備だけでなく、リポート提出に必要な本の購入など、必要に応じて利用するよう呼び掛ける。
対象学生は約5400人で、初回給付は6月末までに行う予定。申請は不要だが、学内のシステムに振込先の口座番号を入力する必要がある。経済的に厳しい学生への新たな奨学金は、大学が設置する既存の奨学制度の選考から外れた学生が対象となる。対象は約300人を予定しており、同校の後援会や校友会からの寄付金を活用する。
前津学長は「給付金で学びの環境を整え、勉学に打ち込んでほしい」と語った。
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