アオウミガメの甲羅を背負って重さを体感する児童ら=6月24日、中城村立中城小学校 画像を見る

 

【中城】沖縄県中城村立中城小学校で6月24日、4年生約65人を対象にウミガメの生態などを学ぶ授業があった。沖縄美ら島財団総合研究センターの前田好美さんが産卵やふ化、海での回遊などについて解説。児童は質問したり、約1メートルあるアオウミガメの甲羅を背負って重さを体感したり、ウミガメの子どもを触って命の尊さを学んだりした。

 

前田さんは、8種類中6種類のウミガメが日本で見られ、沖縄ではアオウミガメとアカウミガメ、タイマイの3種類が卵を産むと説明した。北太平洋では日本でふ化したウミガメが米国の西海岸で成長した後、日本で産卵するとした。

 

一方、プラスチックや釣り針などのごみをウミガメが誤って食べて死ぬこともあるという。前田さんは「海に行ったら、出したごみは持ち帰って分別して処理してほしい」と願った。

 

ウミガメがピンポン球ほどの卵を産む様子の映像が流れると、児童は「おー」「きれい」と歓声を上げた。前田さんはウミガメが卵を産む時に近寄って懐中電灯などで照らさないよう注意も呼び掛けた。

 

比嘉美優さん(9)は「卵がピンポン球と同じとは初めて知った。ごみは捨てずに海はきれいにしたほうがいい」と話した。

【関連画像】

関連カテゴリー: