関係者がSNSに投稿した大規模ビーチイベントの様子 画像を見る

 

60人超が新たに新型コロナウイルスに感染した在沖米軍関係者。大規模なクラスター(集団感染)が発生した背景には6月中旬~7月4日にかけて、基地内外で行われた大規模イベントが関わっているとみられる。その中には米軍関係者らが数百人規模で参加したとされる「屋外クラブ」のようなビーチイベントもあった。イベントがクラスターの原因となった可能性もあり、米軍には感染者の行動歴の公表が求められる。

 

大規模なビーチイベントは「BBQ」名目で6月13日に中城村、7月4日にうるま市で行われた。ダンスミュージックなどを大音量で流し、6~7時間行われた。主催者は椅子やテント、食事を持ち寄るよう呼び掛けていた。参加者がSNSに投稿した動画では数百人が音楽に合わせて、肩を組みながら掛け声を合わせて踊る様子が映っていた。

 

これらのイベントを主催した外国人男性はインスタグラムでビーチパーティーの様子や会場のごみを片付ける動画を投稿している。本紙は外国人男性に感染症対策を講じたかなどの質問をメッセージで送ったが、11日午後9時現在、回答はない。中城村のビーチ近くで商業施設を経営する会社関係者は「夕方に300人はいた。ビーチはこちらの管理ではないので何も言えなかった。その後もどんどん人が増えた」と指摘する。翌朝、ビーチのごみは施設のごみ箱に放置されていたという。「迷惑なことだ。米軍は感染経路を明らかにしてほしい。こちらも風評被害を受けかねない。基地外での行動についても指導を徹底してほしい」と注文を付けた。

 

米国は7月4日が独立記念日で、基地内でも公式行事として花火が打ち上げられたが、米軍は人が集まらないよう呼び掛けていた。一方、非公式なイベントが県内各地で開かれており、目撃者らから感染拡大を懸念する声が上がっている。

【関連画像】

関連カテゴリー: