コロナ下の避難所運営についてのワークショップで意見を出し合う自主防災会のメンバーら=2月28日、豊見城市役所 画像を見る

【豊見城】新型コロナウイルス対策を講じた避難所運営を学ぼうと、沖縄県豊見城市は2月28日、市役所で市内各自治会の自主防災会員を対象にしたワークショップを初めて開いた。コロナ感染予防として参加者を午前、午後の計2回に分け実施した。日本防災士会沖縄県支部の松村直子さんらが講師を務めた。約30人の参加者は避難所開設の手順や空間を区分けするゾーニング、避難者受け入れなど活発に意見を交わした。

 

参加者はコロナ対策をしたエリアや立ち入り禁止区域を作るゾーニングについて「換気がいい場所がいい」「元気な人は階段を上がれるから2階がいいのでは」などの意見があった。

 

松村さんは「(避難所開設は)当日に慌てないように地区防災計画のマニュアルを事前に作っておくことが大事。事前に協議して決めておくことがストレスのない避難所運営につながる」と話した。

 

嘉数自主防災会の城間茂さんは「頭では分かっていても、いざ大人数で話し合うと多くの問題が出てくる。ワークショップを経験するのとしないのとでは(避難所)対応が違うと思う」と感想を述べた。

 

参加者は女性や乳児、高齢者などの個別案件への対応や個人情報が記入される避難者名簿の取り扱いなどについても話し合った。

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