少年らが覚醒剤などの密売に使用していたとみられるSNS(画像の一部を加工しています) 画像を見る

今年2月、本島南部の女子高生(当時)ら少年3人が覚醒剤取締法違反などの容疑で逮捕された問題で、少年らが覚醒剤などを密売する際、会員制交流サイト(SNS)の投稿に「いいね」や「リツイート」などの反応を示した客に、特典として大麻も譲渡する意思を示していたことが22日、関係者への取材で分かった。「いいね」や「リツイート」で密売に関する投稿が拡散されることから、違法薬物がまん延する一因になったとみられる。

 

複数の関係者によると、少年らは公開されたSNS上で違法薬物を表す隠語を用いた投稿を行い、客を募っていた。投稿に「いいね」などをした客に大麻をプレゼントするイベントを実施するなどし、客を増やしていたという。県警は少年らの友人の高校生や複数の少年から事情を聞くなどして慎重に捜査を進めている。

 

購入を申し出た客には、秘匿性の高いアプリでダイレクトメールを個別に送り、やりとりしていた。「J」や「ジョイント」と呼ばれる、巻きたばこ状になった大麻を取り扱い、SNSを介して不特定多数の人に違法薬物の購入を持ち掛けていたという。

 

県内の薬物事情に詳しい男性は「見た目はどこにでもいる少年が、大麻を所持している話はざらにある」と語る。

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