富山県~北アルプスも富士山も! 富山の名山が誇る極上の眺望

投稿日: 2016年07月19日 17:00 JST

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雪のアプローチから信仰の山・雄山(3,003m)に挑む!

5月21日、富山滞在最終日。いよいよ立山連峰の代表的存在・雄山に登る日がやってきた。雄山、大汝山、富士ノ折立の三つの峰を総称して立山と呼ぶ。富士山、白山と並び日本三大霊山の立山が開山されたのは大宝元年、西暦701年のこと。なんと1,300年以上も前から信仰の山として崇められてきたのだ。雄山山頂には雄山神社峰本社が建つ。富山を代表する名山の登頂にどんなドラマが待ち受けているだろうか――。

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朝4時過ぎに起き、まずは温泉で身体を温め、清める。霊山に登るのだから、身綺麗にしなくては。5時半、雄山の方面から日が昇り始める。すがすがしい朝だ。食堂でビュッフェ形式の朝食をいただく。温泉卵、鮭、肉団子と朝から食欲まんまん。手作りのカスピ海ヨーグルトまである。本当にここの食事は充実している。ありがたい。

フロントでチェックアウトを済ませ、お弁当のおにぎりセットを受け取る。大きなザックは宿に預け、サブザックに荷物を入れて出発。念のためアイゼンを持っていく。時刻は7時20分。快晴だ。みくりが池を半周して室堂山荘に向かう。山荘の先を左へ折れて、ひたすら雪の道を進んでいくことになる。

室堂山荘前からルートを確認すると、雪の斜面に細いトレースがつき、前方を2人組が歩いている。よし、あの後を進もう。幸い雪は軟らかめでアイゼンを装着する必要はなさそうだ。ゆっくりと靴を雪に踏み込んで進んでいく。すると、だんだん道が固くなってきた。そうか、あの2人はスノーシューを履いているんだ。踏み固められ、道幅も狭くなってくる。滑りやすくなってきた。アイゼンを着けようかと思うが、スペースに余裕がない。さて、どうしようか。このまま進むには、ちょっと嫌な感じだ。

そのとき、15mほど下を別の2人組がサクサクと歩いていくではないか。道の横には竹の竿が立っている。そうか、あちらがハイカー用の道だったんだ。先行する2人組に気をとられ、きちんとチェックしなかった自分の迂闊さを恥じる。斜面を下るにはちょっと傾斜がある。そこで尻餅をついて、踵を雪に蹴り込んで体勢を確保しながら、少しずつ滑り落ちるように降りていく。なんとか無事に下の道に降りられた。まずはひと安心。

今度は歩きやすい。20分ほどで斜面の道をクリアし、岩場でひと休み。8時20分。宿を出てから1時間が経っていた。水を飲み、黒糖をなめる。一面の雪世界に雄山が麗々しく聳え立っている。10分の休憩の後、再び歩き始める。今度は斜面を直登するコースだ。20mほどの間隔で立っている竹の竿を目印に、ひたすら前を向いて登る。日差しが強くなってきた。雪に反射して眩しい。ザックに入れてきたつもりのサングラスが見当たらない。雪を直接見ないように空を見上げたりしながら進む。単調な登りが続き、いい加減飽き始めてきたころ、一ノ越に到着した。

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3,000mの山頂で眺める青と白の絶景に酔いしれる

一ノ越(2,700m)は雄山の中腹にある鞍部で、山荘が建っている。絶好の休憩ポイントだ。室堂から登ってきたハイカーはここで息を整え、雄山を目指す。だが、今回は素通りした。休憩すると、再び歩き出すのが億劫になるような気がしたからだ。幸い、体力も気力も十分。休憩している人々を横目に、山頂を目指す。一ノ越からの道は岩屑が多い急な斜面となっているが、雪は完全に溶け去っているので夏山の道と変わらない。浮き石があり、足元が滑りやすいので慎重に登っていく。傾斜が緩み、やや平らな開けた場所に出た。三ノ越だ。山頂まであとひと息のポイントである。ここで休憩タイム。

三ノ越から先は大きな岩が増え、回り込むように進むところも。最後のジグザグの急登をこなすと一級三角点(2,991.6m)の標石がある“山頂”に到達した。10時ちょうど。みくりが池温泉を出てから2時間40分経っていた。

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雄山の最高点はその先、雄山神社峰本社にあるので、正式にはそちらが山頂だろうが、まぁ、ピークには変わりない。このピークからの眺めがすばらしい。雪景色の北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、遠くには富士山も。日本を代表する山々が一望できてしまうのだ。青い空と白銀の峰々。遠くは霞んでいるが、壮大な光景を独り占め。絶景に酔いしれる。景色を堪能した後、神社に向かい参拝する。こちらは雪が残っているが、たいしたことはない。3003mの標石も撮影。一仕事終えた気分だ。絶景ポイントに戻り、宿で作ってもらった弁当をゆっくりと味わう。おにぎり3個に焼き鮭のシンプルな中身だが、登頂後の達成感のなか、絶景を眺めながらで食べるランチは最高だ。結局、ピークに1時間近く滞在し、立山のパワーを存分に授かった。

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下りは登ってきた道を引き返すだけ。登っているときハイカーはほとんどいなかったが、11時を過ぎ、ずいぶん多くの人たちが登ってくる。山スキーを担いだグループも。早めにスタートしてよかった。三ノ越で、宿で見かけた外国人男性と日本人女性のカップルと挨拶をかわす。新潟から来たカップルで、日本全国の温泉を巡り歩いているという。しばらく温泉談義に花が咲く。

再び雪道に戻ってきた。斜面の道をやり過ごし、12時半、宿に戻る。あとは荷物をまとめて室堂のバスターミナルに向かうだけ。残雪の立山、雷鳥に遊んでもらい、絶景を独り占め。心地いい温泉においしい食事。印象に残る極上の山旅となった。

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【富山の最先端路面電車】まるでヨーロッパの街にいるような錯覚に

富山市内にはさまざまな路面電車が走っている。古いものは昭和時代に製造されたレトロな車両から、ヨーロッパの街並みで見かける最新型のLRT(次世代型路面電車)まで、見ているだけで楽しくなってくる。LRTはポートラム、セントラム、サントラムの3種類があり、コンパクトシティ構想を進める富山市の交通の牽引役となっている。カラーバリエーションも豊富で、ラッピングカーが走ることも。市内観光をする際は、地下鉄とはひと味違う乗り物を楽しみたい。

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ANA 富山きときと空港スタッフの富山自慢

屋上の展望台は立山連峰を一望できる絶好スポットです!

富山地鉄サービス株式会社 航空部 富山空港営業所 旅客課
金谷 麻衣子さん(左)
吉田 佳織さん(右)

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今回は空港自慢を語っていただいた。まずは立地から。

「実は富山きときと空港は日本で唯一の河川敷にある空港なのです。神通川の河川敷ですね。屋上の展望台からは立山連峰を一望できます。ご搭乗前にお時間があれば、ぜひご覧いただきたい光景です。航空マニアの方たちは、川の反対側から離着陸する飛行機と空港、そして背後に立山連峰を入れた構図で撮影されています」

この空港を発着する国内線はANAのみなので、お客との距離が近い。

「アットホームな雰囲気が強く、顔見知りのお客様も多いですね。こちらの名前を覚えていて下さり、挨拶をしてくださるお客さもいらっしゃいます。社員同士の交流も盛んで、空港を良くするための話し合いには部署を超えて参加し、意見を出しあっています」

社員、利用客みんなが地元の空港を大切にし、守っていこうという意識が高い。新幹線と競合する時代だが、「競争ではなく共存を合言葉に日々取り組んでいます」とのこと。地方空港の新しいビジネスモデルをみなさんで模索中のようです。

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富山編はこれで終了。いかがでしたでしょうか。富山へは羽田からわずか1時間のフライトで到着します。この夏は立山をはじめとする富山の大自然、グルメを堪能してみてはいかがですか。

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山田 稔

'60年生まれ。長野県出身。「日刊ゲンダイ」 編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会関連の記事を執筆中。趣味は山歩き、アジア・沖縄旅、男の気まま料理。著書に『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』(光文社・知恵の森文庫)。「分煙社会のススメ。」(光文社)
 

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