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(写真:アフロ)

 

2月24日、イギリスとの3位決定戦に臨んだカーリング女子日本代表「LS北見」(以下LS)。5-3で勝利をおさめ、銅メダルを獲得。カーリングでの五輪メダル獲得は、日本で男女通じて初めてだ。

 

司令塔・スキップを務める藤澤五月(26)を’15年にLSにスカウトしたのは、主将を務めた本橋麻里(31)。そのチームを本橋が常に支えてきたと語るのは、本橋の所属会社「NTTLS」の元マネジメント担当・近藤学さん。

 

「女子カーリング選手の“脂の乗った時期”は、25歳から30代前半だと思います。本橋もその時期を迎えようとしていました。でもLSにはマネジャーもいなかったし、ほとんどのメンバーは彼女の年下。本橋自身がスタッフとして遠征の報告書、レンタカーの手配、買い出しという雑務もこなしてきたんです」(前出・近藤さん)

 

本橋は今大会、主将という立場にありながら、控えに。試合中はコーチとともに藤澤らを見守り、インターバルでは的確なアドバイスと叱咤激励をした。その姿勢には、本橋の“変化”が表れていると近藤さんは続ける。

 

「チームのマネジャー的に動いてきた本橋がさらに変わったのは、やはり『結婚・出産』を経てのことでしょう。『おやつタイム』と報道された試合中のインターバルでも、本橋がリンゴをむいて出したりしているんです」

 

“結婚しても、出産してもカー娘が理想”と語っていた本橋は、’12年に結婚。そして、’15年10月に第一子男児を出産している。かつてのアイドル「マリリン」は、チームを支え、家庭を支える正真正銘の「ママリン」へと変貌した。

 

「いまの本橋は、マネジメントの立場から、チームを俯瞰できている。藤澤たちがストレスなく意思の疎通ができたこと、そして“史上最強のチーム”が生まれたことも、本橋が母親さながらに支えてきたからと言えるでしょう」(前出・近藤さん)

 

エースとして活躍してきた藤澤。本橋が築きあげてきたチームの“強み”をこう力説する。

 

「みんなが毎日、いっしょにいるので、本当に『家族』みたいなんです。オフシーズンでもいっしょにトレーニングしたり……。自分の(本当の)家族よりもいっしょにいますからね!」

 

北海道訛りの「そだね~」。それは、LS北見という“ふるさと”を与えてくれた本橋へ、“地元愛”と“団結の誓い”を表す藤澤たちからの言葉だったのかもしれない。