前評判を覆してW杯ロシア大会の決勝トーナメントに進出した日本代表。今回、日本代表の快進撃を支えた医療スタッフのなかに、1人の女性ドクターの姿があった。日本スポーツ振興センターが管理・運営する国立スポーツ科学センター所属スポーツドクター土肥美智子さん(52)だ。

 

なでしこジャパンが準優勝した’15年のW杯ではスタッフとしてドーピング対応も務めるなど経験豊富で、田嶋幸三JFA会長(60)の妻でもある2児の母だ。

 

ロシアでは、選手の体調管理やコンディショニング面をケアし、ケガからの回復をサポートした土肥さん。1カ月半の大会を通じて、今後の日本代表のさらなる飛躍が期待できるシーンがあったと言う。

 

「長谷部誠キャプテン(34)は食事のときなどに、隣に座った若手選手に、熱心に自分の経験を話していました。ほかのベテラン選手が中堅選手といっしょにいるときや、リハビリしているときにも、同じような光景がみられました。若い選手たちにとって、そんな大先輩たちと1カ月半もいっしょに過ごせたことは、貴重な経験となったはずなんです」(土肥さん・以下同)

 

そして、長谷部と同じく「代表引退」を表明している本田圭佑(32)は、こんな言葉を残したという。

 

「『グループリーグを突破したからといって、次はベスト16、ベスト8、ベスト4、優勝と段階的に行けるわけではない。ただ、今回のようにグループリーグを突破し、ノックアウトステージを戦っていく機会が増えていくことで優勝するチャンスもいつか出てくるのでは』と。私自身は、ベルギー戦のラストは衝撃的で言葉が出ないほどでした。冒険が途中で終わってしまったような感じでしたし。それでも今は『その先』を、選手たちとともにぜひ見たいなという気持ちが強くなっています」