(撮影:桑原靖) 画像を見る

168センチの小さな体で、190センチを超える大きな相手をもなぎ倒し、いまもっとも土俵を沸かせる幕内最小の力士、炎鵬晃(25)。「ひねり王子」と呼ばれる小兵力士で、しかも甘いマスクのイケメンとあって、“スー女”たちも大興奮。巡業中はサインを求める女性たちの大行列ができるほど。

 

そんな人気絶頂の炎鵬が初めて土俵に上がったのは、5歳のときだったという。

 

「当時、蒙古斑があってまわしをつけるとそれが見えるのが恥ずかしかったです。でも勝負には勝ったので、『すごいじゃないか』って周りからおだてられてうれしくなって、すぐに相撲のとりこになりました」

 

その後、大学卒業まで相撲部で活躍。22歳のときに宮城野部屋を見学し、横綱白鵬から「人生は一度きり。相撲は今しかできない」と声をかけられ、角界入りした。

 

「横綱に会ったとき、今まで感じたことのない熱い思いがこみ上げました。体の大きさだけではない、ものすごく大きな人で、そのオーラとパワーに圧倒され、この人についていく、と決めました」

 

初土俵から所要6場所で新十両昇進という“スピード出世”を経て、今では“舞の海二世”とも言われる存在になっているが……。

 

「大きな力士との対戦は怖いですよ。前の晩から、花道を歩くときまで恐怖を感じていますが、土俵に上がると対戦モードに変わります。勝ちたい気持ちはもちろんですが、場所を盛り上げられるよう面白い相撲をお見せしたいです。’20年は新技使いたいと思っていますので、期待してください!」

 

「女性自身」2020年1月28日号 掲載

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