「ジャガー横田さんに夢託され…」Sareee語るWWE入りの決断
画像を見る 「頂点に立ちたい」とWWEでの飛躍を誓ったSareee。

いま夢をつかみかけている日本プロレス界のホープは、まだプロレスを観たことがないという人に、こんなことを伝えたいと考えている。

 

「私のファンは男性が多く、女性ファンがまだ少ないので、もっと届かせたいですね、子どもや女性にも。どうすればこの思いが届くか、日々考えています。自分自身、プロレスは“生き様”だと思うので、負けても負けても頑張っていればいつかいいことがあると、プロレスを観て勇気をもらってほしい。若い世代や、女性にも届けたいと思いますね。自分はデビューしてからしばらくはぜんぜん強くなかったし、同世代にも負けていたんです。でも、『自分が女子プロレスのトップになる!』と言い続けていました。同世代にも先輩にも『口だけだ、ビッグマウスだ』と思われていたかもしれません。これからもつらいことがあると思いますが、いままで乗り越えてきたことを思い出して頑張りたいと思いますし、みなさんに知ってもらいたい。そして頂点に立って、証明していきたいです」

 

Sareeeは今年10月、これまで何度となく壮絶な闘いを繰り広げてきたライバル・世志琥(27)とのタッグ“オニカナ”(「鬼に金棒」の略)を結成。11月27日のシードリング新木場大会で中島安里紗(31)、藤本つかさ(37)組が持つビヨンド・ザ・シータッグ王座に初挑戦し、いきなり奪取に成功していた。

 

12月17日、ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会にはその“オニカナ”で登場し、ジャガー横田(59)、山下りな(31)組と激闘を展開した末に、勝利。鳴りやまぬ拍手のなか、ジャガーに一礼したSareeeは、大先輩に抱き寄せられ、こう言われたという。

 

「ずっと応援してるから(アメリカでも)Sareeeのやりたいように、頑張れ!」

 

次戦は12月23日、シードリング東京・新宿FACE大会で、高橋奈七永(41)、水波綾(32)組を迎え撃つ、ビヨンド・ザ・シータッグ王座の初防衛戦。翌24日は、キックボクシング、総合格闘技、プロレスの“女子カク”クリスマスイブの祭典「チャクリキ」東京・後楽園ホール大会に登場し、オニカナがトリを務める。

 

21年に予定される渡米まで、日本のどこかの会場で、Sareeeのファイトを目に焼きつけるチャンスは、もう少しありそうだ。

 

(取材・文:鈴木利宗)

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