■運命の出会いだった
「7月末に、彼女がここに来て、龍一くんとトライアウトを行いました。彼は、『三浦さんは、リフトで投げられるときに、まったく体がこわばらない』と言っていました。これまでのパートナーにはないものを感じたのでしょうね。
8月に入ってすぐにペアを結成することになり、とんとん拍子で2人はコーチのいるカナダに旅立っていきました」(飯岡さん)
木原の“始まりの言葉”の意図を、飯岡さんはこう解釈する。
「小さな子どもがリンクにいれば、龍一くんは必ずしゃがんで、視線を同じ高さにして話します。彼は本当に素直な性格で、三浦さんへの『好きにならなくてもいいよ』という言葉も、気遣いというより、本音でそう言っていたのだと思います。
三浦さんと感じたことを素直に言い合えて、ストレートに心を通わせているからこそ、よりよい演技に結びついているのでしょう。
昨年夏に一時帰国したときには、龍一くんは“璃来ちゃん”と呼ぶようになっていて、いいペアになったなと感じましたね」
ペア結成から時を経て、次第に三浦が、木原を尻に敷いているように見えてきたという。
「会見でのやり取りを見ていると、三浦さんが“姉さん女房”のような雰囲気がありました。龍一くんはおっとりしていて、三浦さんはしっかり者のようですから。
五輪が終わったら、ふだんはどっちがリードしているのか、本当のところ2人の関係はどうなのって、龍一くんにちゃんと聞いてみたいと思います(笑)」(飯岡さん)
個人戦でもメダルへの期待が高まる“りくりゅう”ペアだが、2人の絆の行方はもっと気になる!
関連カテゴリー: