9月11日に行われた広島東洋カープ戦で勝利をおさめた読売ジャイアンツ。大きく貢献したのが坂本勇人選手(33)だ。この日「2番・ショート」で先発出場した坂本は、1回、5回でヒットを放ち、6回には適時打で6点目をもたらした。また2カ月ぶりの猛打賞も記録し、通算猛打賞記録も歴代7位の「177」とした。
大活躍の坂本選手だが、前日の10日、「文春オンライン」が耳を疑うような醜聞を報じた。記事によると、数年前に飲み会を通じて知り合った20代女性と継続的に肉体関係を持つようになった坂本選手。最初は良好な関係を築いていたが、次第に性的な要求をエスカレートさせるように。
そして、避妊もせず性行為をし、アフターピルの使用を勧めたばかりか、女性が妊娠すると、「おろすならおろすで早いほうがいいやろ」などと悪びれることなく中絶を求めたという。
その結果、女性が鬱病を患い、自殺未遂を起こしたことも報じている。
“紳士”とはほど遠い女性への坂本選手の行動。報道後、ネット上では坂本選手に対して厳しい声が相次いだ。
しかし、坂本選手を管理する立場である球団はそうではないようだ。「文春オンライン」の記事では、取材に対して事実を認めた上で、示談したことを明かしたが、行ったことについての見解や今後の対応については返答しなかったという。
実際、坂本選手は今回のことが報じられたあともすでに2試合に出場しており、“お咎めなし”の状態。さらに、チームのトップである原辰徳監督(64)も……。
各メディアによると、11日の試合後、原監督は坂本についてこうコメントしたという。
「勇人を2番に置いておくと、いろいろなことができるというかね。ウォーカーを2番に置いておくとなかなかそこは」
騒動について沈黙したばかりか、渦中の坂本を評価したのだ。スポーツ紙記者は言う。
「11日の試合で活躍したわけですから、監督として坂本選手を褒めること自体は問題ありません。しかし、これまで坂本選手は女性への暴言や噛みつきトラブルで数百万円の慰謝料を請求されるなど何度も女性トラブルを報じられてきた。しかも今回は報道が事実だとすれば、女性をモノのように扱い、鬱病にまで追い込んでいたことになります。チームを勝利に導くのが監督の務めではありますが、素行不良の選手を厳しく指導することも必要なのではないでしょうか」
ネット上では坂本選手に対して“ダンマリ”を決め込む原監督に対しても厳しい声が。
《坂本の行いの悪さは、後輩に悪影響を及ぼしている。キャプテンにしたのも原だし、素行を注意するわけでもなし、やりたい放題だ。監督コーチ、代表、副代表とも責任を取らせろ》
《どうして読売Gは、坂本勇人に対して指導するつもりもないのだろう 坂本が指導に対して謙虚にいるとは到底思えないが、 今回は人道的な被害者も出ている。 原辰徳は無視?》
《坂本のプレーを見てると、表情が一人だけ、冴えないのが気にはなっていた。菅野と共に、巨人の高給取りでもあり、もう、坂本を甘やかす、フロント、原監督は断を下すべきだろう》
今年、原監督は雑誌のインタビューで坂本選手に苦言を呈したことを明かした上で、こう語っていた。
《で、彼には野球選手としてアスリートとして、見つめ直さないといけない時期にきているよ、と。アスリート、リーダー、そういう立場を考えると、いろんな意味でお前にはもうタバコは似合わない。タバコを吸っている選手は、体力、技術が落ちていくのがすごく早いし、そういう選手をたくさん見てきた。お前にはそんな選手になって欲しくない、と》(『Number web』2022年4月23日公開記事)
指導者としての威厳を損なわないためにも今こそ坂本選手の素行と向き合うべきではないだろうか。