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日本時間12月2日に行われたカタールW杯・グループE最終戦で強豪スペイン代表を撃破し、首位で決勝トーナメント進出を決めた日本代表。その歴史的な勝利に日本中が歓喜に包まれた。

 

序盤ではスペインに先制点を許してしまったが、後半3分に途中出場したMF堂安律選手(24)がミドルシュートを決めて同点に。その直後に迎えた後半6分、MF三笘薫(25)がゴールラインをギリギリのところでボールを折り返し、これをMF田中碧選手(24)が押し込んで逆転に成功した。

 

逆転勝利の立役者である三笘と田中は、幼少期から共にプレーしてきた幼馴染。試合終了後には倒れ込んで抱擁し合い、満面の笑みで歓喜を爆発させる姿も話題を呼んだ。

 

「三笘選手は1学年上ですが、2人とも神奈川県川崎市にある鷺沼小学校とサッカークラブ『さぎぬまSC』出身です。その後も、川崎フロンターレの下部組織に進み、互いに切磋琢磨してきました。21年からはそれぞれ海外のチームへと移籍したため、W杯は2人が一緒にプレーできる唯一の機会。田中選手はインタビューで三笘選手を『お兄ちゃんであり、目指すべき選手』と語っていました」(スポーツ紙記者)

 

三笘選手は3日、Instagramに《応援ありがとうございました!チーム一丸での勝利 次勝ってベスト8へ!》と感謝の気持ちを綴り、その投稿に田中選手が《I love you》とハートの絵文字を添えて反応していた。

 

2人の仲良しぶりに、SNS上では《鷺沼兄弟最高すぎ》《鷺沼兄弟尊い》との声が上がると同時に、母校の鷺沼小学校にも注目が集まった。

 

《優勝候補スペイン相手に三笘さんのアシストで田中さん逆転ゴールとか鷺沼小学校は神ですか?》
《大活躍のフロンターレ勢は神奈川県民の誇り!川崎市は鷺沼小学校に三笘と田中の銅像を立てるべきだ!》

 

そこで本誌は同校に、大活躍した“鷺沼兄弟”について後輩にあたる生徒らの反響などを取材。対応してくれた教頭の後藤先生は、「子供たちの方も大変盛り上がっております。金曜日の朝などは子供たちの方から先生たちに『今朝、見ましたか?』と声をかけるなど、お二人の活躍をとても喜んでいる様子が見受けられました」と生徒たちの夢中ぶりを話してくれた。

 

そして現在は、両選手に応援メッセージを送ろうとしているという。

 

「休み時間に『応援のエールを送りたいんだけど、どうしたら届けられますか?』『校長先生届けてください』と、相談をしに校長室を訪れる生徒の姿も見られました。いまは、そうした子供たちが書いた応援メッセージが掲示物にひとつにまとまっているところです。それをどうにかお二人に写真でよいので届けられるようにできないかと考えておりまして、校長先生も働きかけを始めているところです」(後藤先生)

 

いっぽう、両選手が小学校に通っていた時の様子を知る職員は、後藤先生を含めいまは誰もいないという。だが今年5月に、テレビ番組の対談企画で両選手が小学校を訪れたことがあった。その際、職員室にも顔を出してくれたといい、後藤先生は「本当に気持ちの良い青年たちだなと感じて、職員たちも心から応援しているところです」とエールを送った。

 

また、一部SNS上で「両選手の銅像を建ててほしい」との声があがっていることについては、後藤先生はやや驚きつつも「まだそういった声は、直接学校には寄せられておりません」とのことだった。

 

地元の母校からも熱烈エールが寄せられている“鷺沼兄弟”。小学校がある川崎市宮前区役所のまちづくり推進部地域振興課の担当者によると、「“小学校に銅像を建ててほしい”との声が一部SNSで上がっているのは承知していますが、学校施設の所管が教育委員会になるということもあり、こちらには要望等は寄せられておりません」とのこと。

 

また、川崎市教育委員会の指導課の担当者も「今のところ、そのような要望は届いておりません」と回答。今後、要望が多数寄せられた場合については、「要望があれば検討にはなるとは思います。ただ、過去に例のないお話であるのと、かなり個人的なお話になりますので、その辺りはなかなか難しい対応になるのではないかという印象を受けます」との返答だった。

 

「銅像を建ててほしい」との呼び声まで相次いだ“鷺沼兄弟”。本日深夜12時キックオフのクロアチア戦では、どのようなプレーを見せてくれるだろうか。

出典元:

WEB女性自身

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