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「’12年刊行の第1巻と、’16年刊行の第2巻は、累計35万部超えのロングセラーに。中国や台湾、ベトナムでも翻訳版が発売されていて、羽生ファンの“バイブル”となっています。今回はその自叙伝の、7年ぶりの続編ということで、注目が集まっているのです」(出版関係者)

 

羽生結弦(28)の自叙伝『蒼い炎III―究竟(くきょう)編―』(扶桑社)が2月2日に発売された。

 

第3巻となる同書では、’18年の平昌五輪で五輪連覇を果たし、その後、’20年の四大陸選手権で優勝して男子史上初のスーパースラム(ジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇すること)を達成するまでの道のりが描かれている。

 

同書の構成を担当した、スポーツジャーナリストの折山淑美さんに話を聞くと、

 

「けっこう前から動いていた話でして、出版社から依頼をいただきました。(第1巻、第2巻とは、構成を担当するライターが変わっているのは)“いろいろな方に構成をしてもらいたい”という羽生選手の要望があったようです」

 

同書は、過去に雑誌やアイスショーのプログラムに掲載された原稿を基に加筆・再構成されている。

 

多くはそのときどきの羽生の言葉で綴られているのだが、同書のために追加でインタビューが行われた部分もある。

 

「本にも書いていますが、今年’23年に入ってから本人に話を聞いています」(折山さん)

 

本の終盤で綴られている、この最新インタビュー。’19-’20年のシーズンを振り返っているのだが、そのなかに、いまだからこそ語れるようになったのではないかという発言が――。

 

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