■舞台をアメリカに移しての決勝ラウンド。準決勝戦の相手はメキシコ代表だ
その後、アメリカのファンをもうならせた活躍ぶりは、ここで語るべきもないだろう。
’22年の新人賞受賞に続き、’21年にはイチロー選手(49)以来、日本人2人目のMVP獲得。
’22年8月には、2桁勝利2桁本塁打を達成。実に、ベーブ・ルース以来104年ぶりの歴史的快挙だった。
そして今、まさに初参戦で、小学校のころから憧れていたWBCが佳境を迎えつつある。
「WBCは初めてなので緊張すると思うけど、いつもどおりの自分らしいプレーをしたい。今の100%は出せると思う。自分のプレースタイルではあるので、投打ともチームに必要と思われているのであれば、できるかぎりのことをしたい」
初戦前日のインタビューで語られたとおり、大谷選手にとっては前回不参加の無念を晴らす大舞台となる。その活躍について、
「日本ではチャーミングな大谷の表情がクローズアップされますが、日の丸を背負い、追い詰められた極限の状態で勝負する彼の“戦う男の本能”が見られる可能性がある。日本中の期待を背負った大谷がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、そんな期待があります」
と、MLBアナリストの古内義明さんは語る。
最強チームを率いる栗山監督も、「世界一しかない」と、力強く言い切った。
東京ドームでの準々決勝を勝ち抜き、舞台をアメリカに移しての決勝ラウンド。準決勝戦の相手はメキシコ代表だ。
二刀流を世界に認めさせた大谷選手と栗山監督の師弟愛を原動力に、侍ジャパンは3度目の優勝に向かい突き進む。
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