大谷翔平 アメリカ内でも大フィーバー!CM契約金は最低10億円、初の「5億ドルプレーヤー」の道も
画像を見る スタジアムでボードを掲げる現地の大谷ファン(写真:時事通信)

 

■広告主にとっても大谷はスーパースター

 

ロサンゼルスのマーケティング会社「MIW」代表取締役を務める岩瀬昌美さんは言う。

 

「私はロスに住んで20年になります。全盛期のイチロー選手ですら、スポンサーはほぼ日本企業のみでした。大谷選手はいままでになく海外のスポンサーがついているところがすごいんですね。私は広告の仕事を長年やっていますが、大谷選手については悪評が何も聞こえてこないんです。自宅と球場の往復生活で遊びにも行かず、それなのにいつもニコニコと楽しそう。好感度が高く、広告主にとって安心安全のスーパースターなんです」

 

大谷人気は全米でも加速している。特に大谷が決勝戦直前、ベンチで日本のチームメートたちに、

 

「(米国チームには)野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう!」

 

と激励した言葉は、米国民の心にも響いたのだ。

 

「大谷選手のこのスピーチは『ニューヨークポスト』『ロサンゼルス・タイムズ』『FOX NEWS』などが全文を報道したほど。彼のインスタグラムのフォロワー数もWBC前は約190万人だったのが、3月末現在、約3倍近い約540万人にまで激増しました。これはトラウト選手の2.5倍のフォロワー数で、米国でも国民的な人気となったといえるでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)

 

WBC視聴者数は全米で520万人と過去最高。決勝戦の視聴率も’17年のWBCより69%急増した。この全米のフィーバーぶりは大谷が6年前、エンゼルスに移籍するニュースが報じられたときには考えられなかったと前出の岩瀬さんは振り返る。

 

「正直、私の周囲では『オオタニって誰?』という空気が流れていました。二刀流への挑戦へも懐疑的な声が多かったですし、『また新しい日本人選手が米国に来た』というぐらいの評判でした。近年は米国民の間では野球はマイナーなスポーツと認識されています。アメフトとバスケ、サッカーが人気の主流ですから……。

 

それがいまや、野球に興味のない米国人でも大谷選手とトラウト選手の名前は知っています。米国人は成功した人に対するリスペクトってすごいんです。努力が見えての結果ならばなおのこと。大谷選手は若くして米国に来たことで米国的なニュアンスをうまく表現できるところが人気なのかもしれません。WBCでのグラブや帽子を投げるしぐさはもう日本人のものではないんですよね」

 

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