「以前から大谷選手がパルド君の頭を親しげにポンポンするなど、2人の仲のよさはエンゼルスファンの間でも有名。そもそもバットボーイ(以下BB)とあれほど密に接する選手はあまりいません」(現地の女性ファン)
5月21日(日本時間)の対ツインズ戦に出場したエンゼルスの大谷翔平選手(28)。この日の6回に彼が放った11号目となるソロホームランは、いつも以上にファンから注目を集めていた。
「エンゼルスは今季からホームランを打って戻ってきた選手に日本の兜をかぶせて祝福するというパフォーマンスを行っています。
ですが、これまで兜を渡す役目だったフィリップス選手が戦力外通告を受け、後継者は誰かと話題になっていたんです」(在米スポーツライター)
ベースを一周した大谷を出迎えて兜をかぶせたのは、大谷ファンから“パルド君”と親しまれるBBのスティーブ・パルド氏だった。
「そもそもBBは試合が円滑に進むようグラウンド内でボールの回収や準備をしたり、選手のバットを用意するなどの球団の雑用係。試合では背番号にBBと書かれたユニホームを着用してベンチ前で待機する姿が見られます。
パルド君のBB歴は約4年で地元アナハイム出身の学生だとか」(前出・在米スポーツライター)
エンゼルスの関係者は「日本ではBBまで注目されているの?」と驚いているという。
「BBはアルバイトなのですが、パルド君が大スターとなった大谷選手とも直接交流できる兜役を務めることができたのは、4年間、球団のために尽くしてきたと認められたから。いまや彼のことを“バットボーイ”ではなく“ラッキーボーイ”と呼んでいる人もいます」(在米コーディネーター)
もともとパルド君は大谷の入団時から仲がよく、一部メディアで「ショウヘイも僕もアニメが好きだから、小さな話題でも仲良くなれる。彼の周りにいるのが好き」と共通の趣味がきっかけで意気投合したと発言している。
「大谷選手自身もパルド君をかわいがっており、過去の試合ではホームラン後にチームメートよりも先に彼とハイタッチする場面も。
パルド君は、チームの一員として自分にフラットに接してくれる大谷選手に対して『アメージングな人だね! とても謙虚で話好きでかっこいい。素晴らしいプレーヤーで、彼のような選手はおそらく生涯見られないと思う』と絶賛していましたね。
実は現在エンゼルスのGMを務めているペリー・ミナシアン氏も、8歳から16歳までBBを経験。現地では“パルド君も兜役になる運を持っているなら、将来GMになれる可能性があるよね”という冗談まで飛び交っています」(前出・在米スポーツライター)
27日(日本時間)もベンチで大谷に頼まれ、気合いを注入するため軽くビンタしていたパルド君。最強兜ボーイのためにも、大谷は今日もホームランに挑む!