19年1月 吉田沙保里の引退会見に出席した兄・栄利氏(写真:時事通信) 画像を見る

“霊長類最強女子”の異名を持つ元レスリング五輪代表選手・吉田沙保里(41)の兄に、体罰行為が発覚し波紋が広がっている。

 

共同通信は10月27日、吉田の次兄・吉田栄利氏が今年9月に日本レスリング協会から2年間の指導者資格停止処分を受けていたと報じた。記事によれば栄利氏は自ら営む「一志ジュニアレスリング教室」で、過去に体罰行為をしたという。

 

兄妹の実家は三重県津市で’85年に父・吉田栄勝さん(享年61)が「一志ジュニアレスリング教室」を開き、栄勝さん亡き後は栄利氏が引き継いだ。しかし栄利氏をめぐっては、前日26日に「現代ビジネス」が生々しい体罰を報じていた。

 

記事によれば、事件があったのは’15年11月。栄利氏は基礎練習をしていた当時6歳の少年を3発も平手打ちし、少年は壁に頭を打ち付けて気を失ったというのだ。少年は嘔吐を繰り返し、高熱を出すなど深刻な状態に。掲載された写真には、少年の両頬が紫色に腫れ上がっていた。

 

少年の父親は周囲から警察への通報を勧められたそうだが、翌’16年に沙保里がリオ五輪出場を控えていたため遠慮してしまったとも報じられた。「現代ビジネス」が27日に公開した別の記事では、直撃を受けた栄利氏が事実関係を認め、「取り返しのつかないことをしてしまったと反省しています」とコメントしている。

 

8年前とはいえ、表沙汰になった栄利氏の体罰にネット上では厳しい声が相次いでいる。

 

《これは、酷い。厳罰を願います。日常的にやっていたのかな~》
《2年の停止だけ??永久に追放処分なのでは? こんなの逮捕案件でしょ!協会の処分は甘すぎじゃん》
《6歳児って身長100~110強、体重も20kg強程度だと思いますが そんな小さい子を平手で殴り飛ばすシチュエーションなんて普通に生活していたら想像もつかない、、、》

 

そんな栄利氏は、日ごろから“スパルタ指導”だったようだ。昨年9月に放送されたドキュメンタリー番組『バース・デイ』(TBS系)では、栄利氏が指導方針について語る一幕があった。

 

日本全国から約90名の小中学生が「一志ジュニアレスリング教室」の合宿に参加し、子供たちを指導する栄利氏を特集。

 

インタビュアーから「監督としてはどういった想いで指導されているんですか?」と問われると、栄利氏は「やはり子供たちに、勝つことはもちろんの事だけど、最後まで諦めないっていう姿。根性っていうんですかね。(そういう)気持ちをつけさせてあげたいっていうのが一番ですよね」とコメント。

 

「社会に出た時にも諦めずにグッと歯を食いしばって頑張るっていう、その姿を子供たちに教えてあげたい」とも語り、こう続けた。

 

「みんな逃げたいと思うし、辞めたいっていうキツイっていう、休みたいって思う中でも、やっぱりそこで『いいよ、いいよ』って言っちゃうと、そこが甘えになっちゃうっていうのが(良くない)。そこは心を鬼にしてでもやらすっていう。その気持ちを持たないといけないと思います」

 

子供の将来を思っての指導だとしても、身体に危害を加えるような振る舞いは許されないはずだ。

出典元:

WEB女性自身

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