大谷翔平 断る球団に直接お詫び行脚!契約交渉でも見せた驚異の“善人”ぶり
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■野球を通じた実父からの教え

 

人間性の磨き方を教えた人物がいる。大谷の実父・徹さん(61)だ。’18年3月発売の本『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』(扶桑社)のなかで、大谷が、《父親は中学まではずっとコーチや監督だったので、グラウンドで接していることのほうが多かったですね》と語っていた。

 

「野球を通じて父親に関わるなかで、大谷選手は人間性を磨く必要があることを教わってきたのでしょう。

 

そして“感謝”や“礼儀”などの具体的な方法も、グラウンドで直接指導を受けたり、父親の背中を見たりするうちに、学んだものだといいます」(前出・スポーツ紙記者)

 

大谷は移籍オファーを受けた複数の球団に対して、複雑な思いを抱いていたという。

 

「大谷選手の胸のうちには、移籍を望む第1候補の球団が11月の時点から存在していたと聞いています。ただ気候や住居などの環境や、リハビリ方針、二刀流の起用法について、ベストな選択をするために熟慮を重ねていたそうです。

 

一方で交渉中の球団は、大谷選手との契約で巨額のお金が動く可能性があるため、大谷選手との交渉が終わらない限り、ほかの選手との話し合いを進めることができません。

 

大谷選手は自身の移籍がメジャーリーグ全体にも影響を与えていることを理解しています。このため契約できない球団に対して、迷惑をかけてしまうという思いがあったといいます」(前出・スポーツ紙記者)

 

そこで大谷はある行動に出た。最終候補にまで残っている球団のもとを自らの足で訪れたというのだ。

 

「12月2日にドジャース、3日にジャイアンツ、5日にブルージェイズと面談したといいます(すべて日本時間)。面談当日、各球団は球場にあるチームストアを休みにするなどして、人目につかないように配慮していました」(前出・在米スポーツジャーナリスト)

 

球団巡りをした理由について、前出の在米スポーツジャーナリストはこう分析する。

 

「各球団と直接、顔を合わせる場を設けることにしたそうです。大谷選手としては、自らの獲得を熱望してくれた球団に対して“最後まで真摯に向き合わなければいけない”という思いがありました。

 

本来なら加入する気がなかった日ハムに、栗山英樹元監督(62)の説得を受けて入団した過去もありますからね。

 

そこでまずオファーへの感謝を伝え、“もし入団できない場合は申し訳ありません”と直々にお詫びを述べていたのでしょう」

 

“お詫び行脚”を終えた“世界一のいい人”大谷は全米を感動させ、ドジャースで来季に向けて走りだす――。

 

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