1月15日、福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手(42)が注目を集める人的補償に関する一部報道について重い口を開いた。
11日朝に「日刊スポーツ」が、FA移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償として、ソフトバンクから埼玉西武ライオンズに和田投手が移籍するとスクープ。しかし、同日夜に事態は急転し、和田ではなく、甲斐野央投手(27)が西武に移籍することが発表されたのだ。
「和田投手は’03年、ソフトバンクの前身であるダイエーに入団。1年目に14勝を挙げ、リーグ優勝に貢献しました。’12年にはメジャーリーグに参戦し、4年後にソフトバンクに復帰。昨シーズンも8勝するなど、40歳を超えても戦績は好調です。ソフトバンクの顔とも言える和田投手が人的補償で移籍すると報じられると、ファンの間では衝撃が走っていました」(スポーツライター)
大騒動となったが、14日に「現代ビジネス」が和田が人的補償として指名された際、チームへの愛着から球団に引退を示唆したと報じ、事態はより混迷を極めることに。記事によると、和田はプロテクトリストに名前が載っていなかったが、和田が引退を示唆したことでソフトバンクが西武に申し入れをし、もともとはプロテクトされていた甲斐野が指名されることとなったと報じている。
この記事はたちまちネット上で物議を醸すこととなり、なかには和田に対して厳しい声もあがった。そんななか15日、長崎市内で自主トレを公開した和田投手は、記者団の前でこう語った。
「いろいろな報道というか記事とか出ているみたいですけど、自分としてはこの件には触れたくない思いと、考えたくないというのが自分の思いです」
「触れたくない」と騒動について否定せず、心情を吐露した和田だが、一部ネット上では《「触れたくない、考えたくない」とはどういうことか? やましいことがない人格者なら、後輩へのエールくらい堂々と言えるはず》《申し訳ないが「考えたくない」は甲斐野選手に失礼ではないだろうか》と批判に晒されることに。
いっぽう、移籍について西武と直接やり取りをしたソフトバンクはいまだ沈黙を貫いたまま。そのためXでは、球団のフロントに対して説明責任を果たすよう求める声が続々と上がっている。
《ソフトバンクフロントは今回の件全て説明してくれ。何も真実がわからないまま和田が悪者になるのは本当に胸糞悪すぎる》
《人的補償の件一切説明なしはキモすぎるぞソフトバンクさん。何があったのか教えてくれや》
《選手本人よりも球団が説明すべき問題》
《球団がノーコメントじゃ和田さんも触れたくないって言うよなそりゃ》