11月24日、東京ドームで行われた『ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12』決勝で、野球日本代表「侍ジャパン」はチャイニーズ・タイペイ代表に0-4で敗れた。’23年のWBCを制覇しただけに、大きな期待を背負って大会に臨んだ侍ジャパンだったが、あと一歩優勝に届かず、国際大会の連勝記録も27でストップした。
試合では、先発していた巨人・戸郷翔征(24)が5回に2本のホームランを浴びて4失点。打線は、4回まで相手先発リン・ユーミン(21)に1安打に抑えられるなど、立ち上がりに苦しんだ。中継ぎ陣の粘投もあり、6回からは失点を許さなかった侍ジャパンだが、放ったヒットはわずか4本と打線が最後まで沈黙した。
敗戦を受け、試合後にX上では落胆ムードが広がるなか、一部では試合前に飛び出した楽天・辰己涼介(27)の“気合い入れ”が物議を醸している。プレイボール直前に選手らが円陣を組んだ際、辰己は金子誠ヘッドコーチ(49)から“掛け声”の担当を任され、選手たちを以下のように鼓舞した。
「どうも、未来から来ました。未来と言ったら、今日の夜の12時ぐらいから来たんですけど、もう答え言っていいですか? 優勝してます。なので、道中に先制されようが逆転されようが気にしなくて大丈夫です。焦ることなく、自分が出せる力を皆さんが出し切ってください。優勝おめでとう!そではいきます!さぁ行こう!」
選手たちの間では掛け声に拍手が起こり、一同はリラックスしたムードで試合に臨んでいた。しかし、結果として台湾から1点も奪うことなく敗れたことにより、この一幕を収めた映像が試合後にXで拡散されると、ユーザーからはこんな声が上がった。
《もう二度と代表に呼ぶな。予祝のせいで緊張感が台無しだ》
《試合前から選手たちの緩みがあったんじゃないかな。なんか円陣の時から》
《台湾優勝おめでとう!日本負けるべくして完封負けだね。この声かけは調子乗りすぎ》
《決勝前の声出しは緊張が解れたとしても、ふざけちゃダメな気がする…》
試合では最終回にヒットで出塁するなどチャンスメイクする場面もあったが、プレー以外の言動をダメ出しされてしまった辰己。13日のオーストラリア戦でも、こんな場面があった。
「11月13日、オーストラリア戦の試合前に国歌斉唱が行われた際、『君が代』を歌う侍ナインの様子が中継されていたのですが、辰己選手だけが“カメラ目線”だったことがSNSで注目を集め、一部から《本当に恥ずかしい》といった批判が起こっていました」(スポーツ紙記者)
いっぽうで、円陣の掛け声には“辰己らしさ”が表れていたという。
「辰己選手といえば、最近では今年夏に行われたオールスターゲームのインタビューで、丸縁のサングラスをかけたままインタビューに応じて記者からツッコまれるなど、普段から明るいムードメーカー的な存在として知られています。
今回の掛け声に批判が寄せられているようですが、そもそも決勝という舞台は選手たちが受ける重圧感も相当なもので、さらにメンバー28人の平均年齢は25.71歳と過去2大会を含めて最も若い。27歳と比較的年長組といえる辰己選手としては、チームの雰囲気を和らげる狙いもあったのでしょう。また、金子コーチも、そんな辰己選手の性格を知った上で掛け声を任せたのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)
実際、辰己に対して、Xではこんな声も送られている。
《最後までムードメーカーとしてチームを盛り上げてくれた辰己、ありがとう》
《大舞台でも辰己らしさ全開なの好きだわ》
《辰己普通にいいスピーチだったのにイチャモンつけられるの可哀想。チームを鼓舞する最高の円陣だったよ》
《調子乗ってるとか慢心してるとかじゃなくて、そういう冗談の1つ2つ言うもんでしょ》