大谷翔平 実父が監督の少年野球チームが存続危機…来日中に対面で「託したもの」
画像を見る 昨年、大谷の両親と観戦する真美子さん

 

■「部員が増えない…」父・徹さんの苦悩

 

日本でのメジャー開幕戦を徹さんは半年間楽しみにしていたのだ。さらに地元・岩手から“教え子たち”も連れてきていた――。

「徹さんは現在、岩手の中学生硬式野球チーム『金ケ崎リトルシニア』の監督を務めています。初戦では、東京ドームのバックネット裏3階席から同球団に所属する子供たちが赤い練習着姿で観戦していたのです。《翔平決めろ!一投一打》と書かれた横断幕を広げて、大きな声援を送っていました」(テレビ局関係者)

 

徹さんは“教え子たち”の生観戦について、一部スポーツ紙へ《メジャーリーグの最高のプレーをライブ観戦で目に焼き付け、今後の野球人生につなげてもらいたい》意図があったことを明かしていた。

 

「もともと大谷選手は地元の『水沢リトルリーグ』で野球を始めました。中学生時代は『一関リトルシニア』に所属しており、徹さんは『水沢リトルリーグ』時代は監督として、『一関リトルシニア』ではコーチとして大谷選手を直接指導していたのです」(前出・スポーツ紙記者)

 

大谷だけではなく、地元の子供たちへ野球の面白さを伝えている徹さん。しかし、近年は深い悩みを抱えていたという。

 

「数年前から『金ケ崎リトルシニア』の部員不足が深刻な問題となっているのです。これはこのチームだけに限らず、全日本野球協会の統計によれば、野球の競技人口は’14年の約142万人から、’23年は約87万人へと約54万人も減少。少子化や、保護者の負担が大きいことが要因だとされています。

 

今年1月には、今春の『金ケ崎リトルシニア』入部予定者は、創部1年目を除けば過去最少となる3人となったとも報じられていました」(前出・スポーツ紙記者)

 

“存亡の危機”に陥っているという同チームは’14年に創部された。

 

「花巻東時代に高校通算歴代最多140本塁打を記録し、現在はスタンフォード大学に在籍する佐々木麟太郎選手がOBです。しかし、野球部員減少の流れは止められず、今秋におこなわれる新人大会の出場も危ぶまれたほど。徹さんも“SNSなどで告知しても、なかなか部員が増えない”と嘆いているというのです」(前出・スポーツ紙記者)

 

そんな父・徹さんに率先して手を差し伸べたのが、やはり大谷だったようだ。前出のテレビ局関係者は言う。

 

「大谷選手は今回の開幕戦前、親しい人に“父と会っていた”と話していたそうです。球場では彼のスケジュールが立て込んでいるので、徹さんは大谷選手の自宅マンションまで訪ねたといいます」

 

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