シリーズ人間の最新ニュース
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世界遺産登録へ「隠れキリシタンの里」精神受け継ぐ女性指揮者
2018/07/02 16:00「オラショは、口伝だけで450年続いてきた。それが、発祥の地のバチカンに帰って、よみがえった。私の歩んできた音楽の道には、果たすべき役割があったんだなあと感無量でした。そこには、名もなき継承者が450年もの間、存在したということ。1人でも欠けていたら、実現しなかったことです。自分たちも長い歴史の1人なんです。やはり神様はいるんだと痛感しました」(西本智実さん)世界最大級の教会堂、バチカン市国のサン -
母からの“将棋ネックレス”支えに…19歳女流棋士の挑戦
2018/06/23 11:00武富礼衣さん(19)は、出身地の佐賀県では、男女合わせて初めてのプロ棋士だ。幼いころの礼衣さんは、3歳上の兄の友達に交じって野球やドッジボールをする活発な女の子。しかし、5歳で将棋と出合うと外遊びよりも将棋を優先するようになった。佐賀には将棋道場がなく、小3のころから、車で片道1時間半かけて福岡県筑紫野の道場に通い、小5からは、福岡県の将棋会館に通って、力をつけた。将棋では技術だけでなく、儀礼も学 -
19歳の女流棋士「藤井聡太七段にも負けない、将棋への執念」
2018/06/23 11:00藤井聡太七段(15)の活躍で、いまや将棋ブームまっただなか。昨年、中学3年生で歴代新記録の29連勝の記録を打ち立てると、わずか1年半で、四段から七段まで駆け上がる。藤井七段の動向は、連日のように報道され、対局の際の勝負飯“豚キムチうどん”にまで注目が集まり、写真付きクリアファイルやサイン入り扇子はすぐに完売。ネットでは偽の色紙まで出回った。「藤井先生のおかげで、将棋は指さなくても、観戦するのが好き -
在日コリアン映画監督が見る米朝首脳会談「期待も絶望もない」
2018/06/16 11:00「なんかね、会いたくても会えない家族の写真ばっかり壁に貼ってたので。これはいかん、これじゃ母は寂しさが募るばっかりやと、最近やっと気がつきまして」大阪市生野区にある1軒の住宅。たくさんの古い写真が飾られた部屋の壁を見回しながら、彼女はこう言って笑った。カメラ越しにこちらをじっと見つめる少年たち、レンズを向けられはにかむ女の子、たくさんの勲章を胸元に下げ誇らしげな壮年の紳士……色あせたそれらの写真に -
在日コリアンの映画監督ヤン・ヨンヒ 兄は北朝鮮で暮らす
2018/06/16 11:00自らの家族を撮ったドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』や、安藤サクラ、井浦新らが好演した劇映画『かぞくのくに』など、在日コリアン2世の映画監督・ヤン ヨンヒさん(53)がメガホンを取った作品は、国内外の映画祭で高い評価を得てきた。今年春には、自身の大学生活をモチーフに書いた小説『朝鮮大学校物語』(KADOKAWA)を出版したばかりだ。1964年、在日コリアンが数多く暮らす大阪市生野区に生まれ -
110歳の現役書道教師「甘いもの、牛肉が好き。いまでも自ら台所に立つ」
2018/06/09 11:00大阪府吹田市。ここに「皇寿を迎え、なお現役の書道の先生がいる」と聞いた。「皇寿」とは数え111歳の長寿の祝いのこと。つまりは、満110歳の、現役の書道教師がいる……にわかには信じ難い思いを抱えたまま、記者は現地に赴いた。「あなた、東京から? わざわざどうも、ありがとうね」菅谷藍さんは110歳のいまも、病院でも施設でもなく、自宅で一人暮らしを続けている。少し曲がった腰をさらに折り畳むようにして、深々 -
110歳の現役書道教師「化粧は欠かさん。1歳でも若くみられたいから」
2018/06/09 11:00「よくもまぁ、こんな年までずうずうしく生きてきたものやなぁ。自分でもびっくりするわ」大阪府吹田市。ここに「皇寿を迎え、なお現役の書道の先生がいる」と聞いた。「皇寿」とは数え111歳の長寿の祝いのこと。つまりは、満110歳の、現役の書道教師がいる……にわかには信じ難い思いを抱えたまま、記者は現地に赴いた。「あなた、東京から? わざわざどうも、ありがとうね」菅谷藍さん(110)は、少し曲がった腰をさら -
アルコール依存症からの回復「自分をすきになれてよかった」
2018/06/02 16:00奈良県橿原市にある女性専用の依存症からの回復支援施設「フラワーガーデン」。アメリカで確立された「治療共同体」の手法を取り入れた日本初の施設で、現在、10~60代までの入居者18人が、共同生活を送りながら回復プログラムに取り組んでいる。壁も本棚も白で統一された簡素なワークルーム。講師を務める施設代表のオーバーヘイム容子さん(36)は、テーブルを囲んだ女性たちに視線を送りながらこう語った。「依存症にな -
異性との関係、育児…女性の人生に潜むアルコールという罠
2018/06/02 11:00「子どものころ、自分は将来、アルコールや薬物の依存症になると思っていた人は?」奈良県橿原市にある女性専用の依存症からの回復支援施設「フラワーガーデン」。アメリカで確立された「治療共同体」の手法を取り入れた日本初の施設で、現在、10~60代までの入居者18人が、共同生活を送りながら回復プログラムに取り組んでいる。壁も本棚も白で統一された簡素なワークルーム。講師を務める施設代表のオーバーヘイム容子さん -
“元祖こども食堂”近藤博子さんが語る、現代日本の子供たちの「食」
2018/05/19 16:00現在、日本の子どもの「7人に1人が貧困」とされる。そんな子どもたちが通う「こども食堂」。日本全国で2,286カ所、のべ100万人超が利用しているという――。「お帰り! いらっしゃい! おなかすいたでしょう」東京都大田区は東急池上線の蓮沼駅近くにある「気まぐれ八百屋だんだん」。毎週木曜の夕方から、ここの店内でこども食堂が開かれる。午後5時半。店主の近藤博子さん(58)が、中学生の女子4人を迎え入れる -
「ワンコインならゲーセンのコインでもOK」“元祖子ども食堂”の思い
2018/05/19 16:00両親が共働きで、いつも“一人で食べる”からだろうか、水で流し込むように食べる子も多い。朝食抜き、出来合いのお総菜ばかり並ぶ……見えてくるのは、現代日本の子どもたちが直面せざるをえない「食」の貧しさなのだ。1週間にたった1度でも、豊かな食事を皆で囲めば、子どもも大人もひと息つける。そんな場所が、今こそ求められている――。東京都大田区は東急池上線の蓮沼駅近くにある「気まぐれ八百屋だんだん」。毎週木曜午 -
芥川賞作家・若竹千佐子「家族に尽くす人生で幸せにはなれねぇの」
2018/04/21 11:00「不思議、不思議、本当に不思議……いまでも『これは夢だべか?』と思います」昨年、デビューした64歳の新人作家・若竹千佐子さんは、そう照れたように笑った。若竹さんは昨秋、新人作家の登竜門・文藝賞を史上最年長で受賞。それを機に出版されたデビュー作『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)は、年が明けると今度は、第158回芥川賞を受賞した。小説の主人公は、子どもが独立し、夫に先立たれた74歳の“桃子さん -
芥川賞作家・若竹千佐子 最愛の夫の死の裏に見出した”自由の喜び”
2018/04/21 11:00人なつこく、素直で、偉ぶらず、素朴。デビュー作で芥川賞を取った若竹千佐子さん(64)は、およそ作家らしからぬ人だ。そんな“平凡な専業主婦”が作家になれたのは、最愛の夫の死の裏に“自由の喜び”を見つけたから。そして、主婦のタブーを小説にした。「人のために生ぎるのはやっぱり苦しいのす」と――。「不思議、不思議、本当に不思議……いまでも『これは夢だべか?』と思います」(若竹さん・以下同)昨年、デビューし -
平均年齢71歳チアチーム「ジャパンポンポン」が目指す未来
2017/08/26 16:00「やめようと思ったことはありません。世間さまからどう見られても気にならないんです。世間さまは非難することはあっても、助けてくれませんから。やっぱり自分の思いの強さが一番なんです」そう静かなまなざしで話すのは、「JAPAN POMPOM(ジャパンポンポン)」の創設者であり、いまもセンターで踊る滝野文恵さん(85)。「ジャパンポンポン」は、日本のマスコミはもとより、イギリスやスイスの国営テレビからも取 -
「ポーラ」執行役員が明かす“セールスレディ”長命の理由
2017/08/20 11:00「65%が20~40代で『一生続けられる仕事を』と、転職組も増えています。80~90代は2,900人、そのうち90歳以上は300人いらっしゃいます」そう語るのは、株式会社ポーラの神谷知子執行役員。現在ポーラには“ポーラレディ”と呼ばれたビューティーディレクター(以下BD)が全国に4万2,000人いる。高齢になっても仕事が続けられるのはポーラ独自の仕組みにあると神谷さん。「ポーラのBDは、会社との委 -
90歳が300人以上!「ポーラレディ」美肌の秘訣に密着
2017/08/20 11:0090歳でセールスをしている奇跡的レディが日本に300人以上いると聞いて驚いた本誌が取材したのは、大分県にお住いの「愛されキャラ」の92歳。仕事を生きがいに、美と輝きを保って働いている姿は、まさにスーパーレディだった――。福岡空港から車を走らせること約1時間。福岡県との境に位置する大分県日田市の「ポーラ ザ ビューティー」日田駅前通店で、秋吉カズさんが記者を出迎えてくれた。「コレ(洋服をさして)いつ