荻原博子の最新ニュース
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クレカの不正利用 ふるさと納税や数千円単位で毎月口座から引き落とす手口も
2024/04/26 06:00クレジットカードの不正利用は、2023年の被害額が約541億円と過去最悪になりました。前年から23.9%の増加で、10年間で約5倍に膨らんでいます(日本クレジット協会)。不正利用の9割以上が、カード番号を盗まれての被害です。電子メールやSNSで偽のホームページに誘導し、クレジットカード情報などを盗むフィッシング詐欺と呼ばれる手口が多いのです。ただ以前の詐欺メールは日本語としておかしな言葉遣いがある -
定額減税を一斉給付にしなかった岸田首相の思惑と計算
2024/04/19 15:503月28日「税制改正関連法」が成立しました。6月から「定額減税」が実施されます。定額減税は1人につき所得税を3万円、住民税を1万円減税するもの。ただし給与収入が2千万円を超える方は対象外になりました。定額減税は、扶養家族も対象です。たとえば専業主婦の妻と子ども1人を扶養する会社員のAさんは、3人家族ですから所得税は9万円、住民税は3万円、合計12万円が減税されます。減税の方法は、所得税と住民税で異 -
iDeCo 70歳まで積みたて延長は年金70歳支給開始の布石
2024/04/12 15:50厚生労働省は、iDeCo(個人型確定拠出年金)の積み立て期間を5年延長して70歳までにする方針を固めました。iDeCoとは、自分が払った掛け金を自分で運用し、老後の資産を作る“自分年金”の制度です。掛け金の積み立ては原則60歳未満までですが、2022年5月から働いて年金保険料を払う方は65歳未満までになっています。今後議論を重ね、2025年に法案を提出する予定です。iDeCoには3つのメリットがあ -
“孫育て休暇”祖父母が家事育児を応援するための制度が増加中!
2024/04/05 15:50いち早く制度化したのは宮城県です。2023年1月から、孫の誕生から2週間の間に「出産補助休暇」として2日間、1歳までに「育児参加休暇」として5日間、有給で休めます。もともとは父親である男性職員向けの制度を、対象を祖父母に広げ「孫休暇」としました。 2023年2月から導入したのは福島県郡山市です。孫の誕生から3週間の間に3日間、1歳までに5日間取得できます。制度開始から1年間で45人が取得し「娘家族 -
はがきは63円から85円へ、だが郵便料金の値上げは“焼け石に水”!
2024/03/29 15:50総務省は3月7日、郵便料金の引き上げを承認しました。これを受け、日本郵便は10月から、封書とはがきの料金を値上げします。特に封書は、消費税増税と関係のない値上げは30年ぶり。はがきは7年ぶりの値上げです。具体的には、25g以下の定形封書は84円から110円に約31%アップ、50g以下の定形封書は94円から約17%アップで110円と、定形封書の料金を統一します。また、はがきは63円から約35%上げて -
投資詐欺で60代女性が1600万円被害に…自治体補助金を活用して詐欺電話対策を
2024/03/22 15:50高齢者を狙った詐欺事件が後を絶ちません。2024年2月には、山口市の70代女性が介護保険の還付金があるとそそのかされ、740万円をだましとられました。同じころ長野県では、60代女性が「300%のリターンが見込まれる」と投資を持ち掛けられ、1600万円の被害に遭いました。これら詐欺の手口は多様ですが、共通点はきっかけが電話だということ。警察庁によると2022年11~12月に起きた詐欺事件の約85%が -
株価3万9千円に! 生活はよくならないのにバブル絶頂期を超えた理由は
2024/03/01 15:50日経平均株価は2月22日に3万9千円台になり、史上最高値を更新しました。’89年12月以来、34年ぶりの更新です。日経平均株価は東京証券取引所の上場株から選ばれた225銘柄の平均株価で、日本株の代表的な指標です。’24年は上昇が続き、2月16日に最高値にあと一歩と迫っていました。日本証券業協会の森田敏夫会長が2月21日「日経平均株価は4万2千〜4万3千円もありえる」と発言するなど、株高がまだ続くと -
消えた郵便貯金…払い戻しの新基準開始「お金が返ってこない」権利が消える危機を回避するには
2024/02/23 15:50’07年の民営化前に郵便局に預けた定期貯金や定額貯金などは、満期から20年2カ月たつと権利が消滅します。’20年度は369億円、’21年度は457億円、’22年度は197億円もの貯金が、預けた本人の権利がなくなり国のものになってしまいました。民間銀行だと10年間引き出しや預け入れなどの取引がないと「休眠預金」になりますが、手続きすればいつでもお金は戻ってきます。ですが、’07年以前の定額貯金など満 -
能登半島地震の助けに…北陸応援割スタート 被災地支援の一環で、3月から。1人1泊、最大2万円お得に
2024/02/16 06:00能登半島地震の発生から1カ月がたちました。死者は240人となり、今もなお4万戸以上が断水、1万4千人以上の方が避難生活を送っています(2月2日、石川県)。1日も早い復興を祈るばかりですが、政府は1月26日に復興支援策を閣議決定。そのなかに「北陸応援割」がありました。北陸応援割は石川、富山、福井、新潟の4県が対象で、1人1泊最大2万円、旅行代金の50%が補助されるもの。同一県内に2泊以上する場合は1 -
定期預金の金利が普通預金の100倍に! 全国お得銀行ランキング
2024/02/02 15:50’24年は新NISAが注目され“貯蓄から投資へ”と舵を切る方が増えました。とはいえ投資はリスクがつきもの。使う予定があり減らしてはいけないお金は、ノーリスクの定期預金で守りましょう。長く「定期預金はまったく増えない」状況でしたが、最近改善の兆しが見えてきました。背景には、日銀の金融政策が柔軟になったこと。また、人件費アップなどで金融機関から資金を借りたい企業が増えたことなどが考えられます。いち早く -
アプリで割引 コンビニやドラッグストアに行く前の「アプリ確認」を習慣に!
2024/01/26 15:50’23年は物価高に苦しんだ年でした。しかも物価を考慮した実質賃金は20カ月連続のマイナス(’24年1月10日、厚生労働省)。家計は火の車になって当然です。’24年になり物価高騰は多少落ち着くといいますが、生活がすぐ楽になるとは思えません。引き続き家計を引き締めていきましょう。そんななか、コンビニやドラッグストアが独自に発行するアプリが注目されています。コンビニやドラッグストアのアプリにはどれも、特 -
交通機関にクレカ乗車 ICカードや切符なしで乗れる鉄道などが増加。定期の問題は?
2024/01/19 15:50電車やバスなどは、Suicaなど交通系ICカードで決済する方が多いでしょう。ですが最近、クレジットカード(以下、クレカ)をピッとかざすだけのタッチ決済で改札を通過できる鉄道やバスが増えています。鉄道では、’21年4月から主に大阪府南部を走る南海電鉄や福岡市地下鉄で試験的に導入されました。関西では’24年中に、近畿日本鉄道や阪急電鉄、阪神電気鉄道の全駅でクレカ乗車が可能になる予定です。’25年の大阪 -
飲み物を最安値で買うには? 自販機まで広がる変動価格制…時間や需要でモノが安く
2024/01/12 06:00コカ・コーラボトラーズジャパンは、’24年から自動販売機に変動価格制(ダイナミックプライシング)を導入すると発表しました。ダイナミックプライシングとは、需要と供給のバランスによって価格を細かく変動させる仕組みです。価格表示を遠隔操作で変えられる通信機能付きの自動販売機を設置し、「夜間〇時~〇時は10円引き」などと切り替えるといいます。すでに’23年5月から1都2府35県で試験導入が始まっていて、’ -
中高年向けのクレジットカード 50代以上の世代にお得な特典やサービスが目白押し!
2024/01/09 06:00年末には、財布も大掃除しましょう。レシートや使わないショップカードなどを処分して、クレジットカード(以下、クレカ)の総点検をしてください。スマホ決済などキャッシュレス決済の種類が増えても、利用率が78.2%ともっとも高いのはクレカです。中高年ほど利用率が高く50代では90.5%、60代以上では91.9%が利用しています(’22年10月、NTTコム リサーチ)。これほど身近なクレカですが、長年見直し -
紙の検針票廃止 紙のままだと年1,980円負担…ペーパーレスで節約できる金額は
2023/12/15 15:50東京ガスが、’24年11月から検針票などをペーパーレス化すると発表しました。対象は東京など一部地域で、使用量や請求額などはWEBで確認することになります。紙の検針票が欲しい人は申し込めば郵送されますが、検針票発行手数料が月165円(税込み、以下同)必要です。年間だと1980円になり、チリツモ出費が増えることに。同時に、コンビニ払いに必要な払込書も発行手数料月220円が必要になります。両方紙だと手数 -
ガソリン補助金の噓…「小売価格に反映されてない」会計検査院が指摘の現状
2023/12/01 15:50物価高対策の柱として、政府は「ガソリン補助金」を’24年4月末まで続ける方針です。’22年に始まったガソリン補助金ですが、国などの会計を検査し適正な経理の実施を監督する会計検査院がある指摘をしました。11月7日の発表によると、’22年2月~’23年3月に国から支給されたガソリン補助金は1兆2千773億円。対してガソリンの小売価格の抑制は1兆2千671億円でした。つまり、約101億円の補助金が小売価 -
銀行が金利引き上げ UFJで100倍、みずほも検討中…投資初心者こそ定期預金を
2023/11/24 06:00三菱UFJ銀行は11月6日から、定期預金金利を引き上げました。金利は5~6年ものが0.07%、7~9年は0.1%、10年は0.1%です。10年ものの引き上げは実に12年ぶりで、0.002%から100倍もの急上昇です。金利はいま、世界的に上昇傾向です。ただ、日本は依然として金融緩和を継続中。ですが日本銀行は、長期金利の「0%目標」は変えないものの、金利の上昇幅については0.25%から0.5%、そして -
宅配便が値上げ、佐川急便で7%アップ…政府は「置き配ポイント」検討も効果薄
2023/11/10 15:50佐川急便は’24年4月から宅配便の料金を平均約7%値上げします。縦・横・高さの合計が60CMまでの荷物を関東から関西に送る料金は、970円から1千40円に引き上げ。佐川急便は’23年4月にも約8%上げていますから、値上げは2年連続です。また、ヤマト運輸は’23年4月、日本郵便の「ゆうパック」は’23年10月に、どちらも約10%の値上げを行っています。宅配便全般が値上げ傾向といえるでしょう。値上げの -
自宅を担保に借金…利用増える「リバースモーゲージ」で“住む場所失う”危険
2023/11/03 15:50リバースモーゲージの利用が増えています。リバースモーゲージとは、自宅を担保にお金を借りるシニア向けの融資です。返済は契約者の死後に自宅を売却して行うので、存命中は負担が軽く、自宅に住み続けられることなどから注目されています。日本経済新聞によると、リバースモーゲージの累計融資額は’23年6月末で2千億円を超え、’16年からの約7年で倍増しています。また、最近は住宅ローンの借り換えに利用する人も多いよ -
海の幸を応援! 中国が日本の水産物輸入停止…ポイント還元や送料無料でお得に
2023/10/27 15:50月24日から福島原発の処理水の海洋放出が始まったことで、中国は日本産水産物の輸入を全面的に停止しました。今も輸入停止が続いています。農林水産省によると、’22年の水産物の輸出先は中国が1位。輸出額は871億円で、水産物輸出全体の22.5%にのぼります。品目別ではホタテが467億円、ナマコが79億円、カツオ・マグロ類が40億円。水産業は大きな販路を絶たれ、大打撃を受けています。そんななか、国内での販 -
会社員の追徴課税 収入少なくても副業に注意!申告漏れは1119億円に
2023/10/20 15:50社員の税金は会社任せでごまかしようがない」はずですが、最近、税務調査が入り「追徴課税」される会社員が増えています。国税庁の調査で’22年6月までの1年間と前年同時期を比べると、所得税の申告がない人への税務調査は約3割増えて3千828件。所得の申告漏れ額は5割近く増えて1千119億円、追徴税額は2倍超の190億円と軒並み増えています。これらがすべて会社員とは限りませんが、’23年3月には元会社員のユ -
「年末ことはじめ」1万円のAmazonポイントなど、今から始める新年の準備でおトクに
2023/10/13 06:00ようやく秋めいてきましたが、実は、正月準備は今がチャンス。「早割」を逃さず利用して、お得をゲットしましょう。まずは「おせち」です。Amazonではキャンペーンにエントリーのうえ、対象のおせちを10月9日までに予約すると、Amazonポイントが商品価格の30%、最大1万ポイントもらえます。なかには20%引きクーポンのついたおせちもあるので探してみては。仮に2万円(税込み、以下同)のおせちが20%引き -
偽の投資広告 荻原博子も被害に!有名人の顔写真を勝手に使ったCMに注意
2023/09/29 15:50フェイスブック(以下、FB)などを中心に、私の顔写真を掲載した投資広告が出回っています。内容は「私が投資を勧める」ものですが、本コーナー読者の皆さんなら「荻原が投資を勧めるなんておかしい」と思うでしょう。そのとおりです。私は『投資なんか、おやめなさい』(新潮新書)という本も書いて、「投資は危ない」と言い続けています。そんな私が、投資を勧めるはずがありません。投資広告は私をかたった“偽広告”ですから -
「金」が高騰し、1グラム1万円超に。家に眠る18金アクセサリーが高値で売れる!
2023/09/22 06:00金が高騰しています。8月29日、日本で初めて店頭小売価格が1g1万円を超えました。以来1万円超をキープしています(9月8日現在・田中貴金属工業)。金の価格は’00年前後に1千円を下回る時期がありました。そこから約20年間で、約10倍もの高値になったということです。金は世界的な価格を反映しますが、世界の金相場が高騰したのは5月初旬。最近は落ち着いていますが、なぜ日本は高いのでしょう。理由は「円安」で -
最低賃金1,002円に引き上げも「手取り」増えず 零細企業の倒産危機も
2023/09/13 06:00厚生労働省の審議会は7月28日、最低賃金の引き上げ目安を過去最高の41円と決めました。今後は各地で審議され、10月ごろに地域別の最低賃金が正式決定されますが、目安どおりに上がれば最低賃金の全国平均は1千2円。過去最高の上昇率4.3%で、初めて1千円の大台に達します。最低賃金は企業が従業員に支払う賃金の最低ラインで、全労働者に適用されます。ですから最低賃金の上昇は、働く私たちにとって喜ばしいことには