シリーズ人間の最新ニュース
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「気づいたら朝に」水谷豊監督が語る映画『轢き逃げ』誕生秘話
2019/05/09 06:00「脚本を書いていると、途中で、『さぁ、この先この物語はどっち方面に行くんだろう、行ったらいいんだろう』と思うことがあります。そうなってきたら、ちょっとお茶でも入れて、一度脚本から離れて、音楽を聴いたり……。そんなことをしていると、『そうだ、そうだ』と、次の展開が出てくるんですよねぇ。こうやって家で脚本を書いていると、気がついたときには朝になっているなんてこともあります」水谷豊さん(66)が監督・脚 -
死刑確定から10年…林眞須美の長男、結婚を前に母へ思い巡らす
2019/04/25 06:00'98年7月25日。和歌山市園部地区で夏祭が行われ、住民らが協力して作ったカレーを口にした67人が激しい嘔吐や腹痛に襲われ、救急車で病院に搬送。小学生男児を含む4人が死亡した「和歌山毒物カレー事件」。やがて疑惑の中心に据えられたのが、近所に住む元保険外交員で4人の子どもを育てる主婦である林眞須美死刑囚(57)だった。また、夫の林健治さん(72)が元シロアリ駆除業者で、ヒ素を入手できる立場にいたこと -
林眞須美死刑囚の長男「母を見殺しにして幸せになれるか」
2019/04/25 06:00「事件から離れて、自由に生きなさい」とは、母心ゆえの言葉だっただろう。だが長男は「そう簡単にはいかないんだよ」。確定死刑囚の母を持つ自分と結婚の約束をした女性もいた。姓を変え、獄中の母を見殺しにして、本当の幸せはつかめるのか。破談になったあとも、長男は「答え」を出せていない――。'98年7月25日。和歌山市園部地区で夏祭が行われ、住民らが協力して作ったカレーを口にした67人が激しい嘔吐や腹痛に襲わ -
柄本明「息子・佑の反抗期を救ったのは映画だった」
2019/04/22 11:00映画の話になると、会話が止まらなくなる役者家族。家族の危機を救うのも映画だった。柄本明さん(70)がロケで家を空けることが多かった時期、長男の佑さん(32)が中学2年生で反抗期になり、妻の故・角替和枝さん(享年64)が手を焼いた。しかし、オーディションに受かって初主演した佑はロケの厳しさで“更生”して帰ってきたのだ。その後、次男の時生(29)も後を追って俳優に。年間500本の映画を見る長女は映画製 -
柄本明 息子・佑と時生へ「難しいことをやらないと、つまらない」
2019/04/22 06:00東京・世田谷のアトリエ乾電池の舞台後方の黒い壁、やや右寄りに、美術スタッフが1本、垂直に線を描く。「そこから右に1本。左も……」指示しているのは、演出を務める柄本明さん(70)だ。幹と2本の枝しかないシンプル極まりない木が現れた。そこにテロップが入る。《舞台は1本の木から始まる》ドキュメンタリー映画『柄本家のゴドー』(4月20日、東京・渋谷ユーロスペースにて公開)の冒頭シーンだ。カメラは'17年1 -
宮沢和史「『島唄』で伝え続ける平和の魂」
2019/04/14 06:00「二度と、この島に戦争がないように。人々が殺し合うことのないように。そんな願いを込めて26年前に作ったのが『島唄』です。これからも平和の夕なぎが永遠に続くことを願って今日も歌います」沖縄県立南部農林高等学校(豊見城市)の体育館に3月20日、『島唄』が響き渡った。歌っているのは、元THE BOOMのボーカルで音楽家の宮沢和史さん(53)。宮沢さんが弾く三線と歌に合わせて、子どもたちが沖縄の伝統芸能エ -
宮沢和史「苦労した日系移民の力になる歌を」
2019/04/13 06:00'93年に140万枚を超える大ヒットを記録したTHE BOOMの『島唄』。宮沢和史さん(53)は戦争の悲劇を繰り返さないでほしいというメッセージを歌詞に込めた。その歌声は海を越えて沖縄出身の日系人が多い南米でもヒット。宮沢さんは、ボロボロになりながらも見知らぬ土地を開拓し、尊敬を勝ち得ていった日系人の魂を癒すために、かの地で歌い続けてきた――。宮沢さんは'66年、山梨県甲府市生まれ。沖縄出身ではな -
84歳皇室ジャーナリストが明かす 美智子さまが懇談でお見せになった微笑み
2019/04/05 16:00「あのパレード中継に携わったことで、この先も美智子さまにこだわり続ける予感はありましたね」'59年4月10日午後2時30分に始まった、皇太子殿下(当時)と美智子さまのご成婚祝賀パレード。コースは、皇居から桜田門、四谷、神宮外苑、青山を経て、渋谷の東宮仮御所まで8.8キロの道のり。沿道には53万人もの人々がお祝いに詰めかけ、全国の街頭テレビには1,500万人が集まった。当時、渡邉みどりさん(84)は -
皇室ジャーナリスト・渡邉みどりさん 美智子さまとの“出会い”は20歳
2019/04/05 16:00前日の雨もやみ。青空の下、柔らかな春の日差しが降り注ぐなか、6頭立ての馬車が、皇居二重橋から滑るように現れた。'59年4月10日午後2時30分。皇太子殿下(当時)と美智子さまのご成婚祝賀パレードが始まった。沿道には53万人もの人々がお祝いに詰めかけ、全国の街頭テレビには1,500万人が集まった。コースは、皇居から桜田門、四谷、神宮外苑、青山を経て、渋谷の東宮仮御所まで8.8キロの道のりだ。そのとき -
102歳の現役理容師 元気の秘訣は自己流体操
2019/03/29 16:00「こんな遠くまでご苦労さまです、私が箱石シツイです」齢102を迎えたいまも現役で理容師を続ける女性がいると聞き、取材に向かった。場所は栃木県那珂川町。約束の時間に国道沿いの店舗兼自宅を訪ねると、箱石さんはぺこりと頭を下げた。80年以上使ってきたハサミで、お客さんの髪を軽快に切っていく。ひげそりは、確かな手さばきでカミソリを、細かいところまでていねいにあてる。終わったあとのお客さんの顔はピカピカだ。 -
102歳の現役理容師 背筋もシャン!と髪を切る
2019/03/29 11:00「あぁ、だからですか、最初に私の顔見て記者さん、なんだか怪訝そうな顔してたもんねぇ(笑)」齢102を迎えたいまも現役で理容師を続ける女性がいると聞き、取材に向かった。場所は栃木県那珂川町。約束の時間に国道沿いの店舗兼自宅を訪ねると、部屋の奥でこたつに入っていた小柄な女性がスクッと立ち上がり、小走りで駆け寄ってきた。これまで、何人もの“アラ100”の人を取材してきた経験から記者は、この女性は目当ての -
毒蝮三太夫 チャーミングな年寄りになる“笑顔”のススメ
2019/03/22 11:00毎週金曜は、TBSラジオ『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント(MP)』の公開放送の日。商店や銭湯、町工場など訪れた場所は1万3,000カ所、今年10月には放送50周年を迎えるという長寿番組で、毒蝮三太夫さん(82)は第1回からパーソナリティを務めてきた。現場で高齢者に呼びかける「ババア」「ジジイ」といった愛ある毒舌も、唯一無二の話芸として今ではすっかり市民権を得ている。MPの放送時間は約30分だが -
毒蝮三太夫明かす妻との出会い 改名巡り感じた「妻の強さ」
2019/03/22 06:00毎週金曜は、TBSラジオ『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント(MP)』の公開放送の日。商店や銭湯、町工場など訪れた場所は1万3,000カ所、今年10月には放送50周年を迎えるという長寿番組で、毒蝮三太夫さん(82)は第1回からパーソナリティを務めてきた。現場で高齢者に呼びかける「ババア」「ジジイ」といった愛ある毒舌も、唯一無二の話芸として今ではすっかり市民権を得ている。MPの放送時間は約30分だが -
毒蝮三太夫 80歳超えても妻に出し続ける手書きラブレター
2019/03/21 16:00毎週金曜は、TBSラジオ『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント(MP)』の公開放送の日。商店や銭湯、町工場など訪れた場所は1万3,000カ所、今年10月には放送50周年を迎えるという長寿番組で、毒蝮三太夫さん(82)は第1回からパーソナリティを務めてきた。現場で高齢者に呼びかける「ババア」「ジジイ」といった愛ある毒舌も、唯一無二の話芸として今ではすっかり市民権を得ている。MPの放送時間は約30分だが -
陛下が感激された、黒田清子さんの祭主姿
2019/03/18 11:00京都市東山区東山安井町。悪縁を切り、良縁を呼ぶ神社として若い女性に人気の「安井金毘羅宮」をはじめ、近くには花街・祗園や八坂神社、建仁寺、高台寺、清水寺など名刹が多く、このあたりはいつも観光客でいっぱいだ。南登美子さん(91)が、下京区の自宅マンションから、仕事場である「ミナミ美容室」へと案内してくれたときのこと。古都を歩く観光客には、レンタル着物の女性も少なくなかった。帯の結び方が乱れていたり、着 -
「古代から300種の日本髪を再現する」91歳の現役美容師
2019/03/18 06:00京都市東山区東山安井町。「ミナミ美容室」は、悪縁を切り、良縁を呼ぶ神社として若い女性に人気の「安井金毘羅宮」のはす向かいにある。創業131年。南登美子さん(91)の祖母、南ぢうさんが1888年(明治21年)に、舞妓芸妓の髪を結う「髪結い」として始めた店だ。戦後に建て替えられた木造2階建ての2階が店舗であり、急な階段を上ると、そこにはタイムスリップしたかのような空間が――。鏡の前に並ぶレトロな椅子、 -
宝来館女将 亡くなった従業員の分も「生きっぺし」W杯誘致へ
2019/03/11 11:00「釜石鵜住居復興スタジアム」は、自然と調和する美しい競技場だ。目の前に大槌湾、メインスタンド後方には、深い森がある。昨年8月に完成したこのスタジアムで今年9月25日、「ラグビーW杯2019」が開催される。8年前の東日本大震災で、ここ、鵜住居地区は、巨大な津波に襲われた。地区の根浜海岸に立つ浜べの料理旅館「宝来館」も2階まで津波にさらわれ、女将の岩崎昭子さん(62)も一度は津波にのまれている。地区の -
ラグビーW杯を釜石に連れてきた旅館女将の願い
2019/03/11 06:00「釜石鵜住居復興スタジアム」は、自然と調和する美しい競技場だ。目の前に大槌湾、メインスタンド後方には、深い森がある。昨年8月に完成したこのスタジアムで今年9月25日、「ラグビーW杯2019」が開催される。青々とした芝生が柔らかい日差しを受けて輝き、浜から吹く心地よい風に乗って、トンビが地面スレスレに飛んでいった。そこへ1台の軽トラックが到着。浜べの料理旅館「宝来館」の女将、岩崎昭子さん(62)の軽 -
『まんぷく』料理担当語る「福ちゃん食したラーメンレシピ」
2019/03/01 11:00「担当は食にまつわる全てですね。食卓に並ぶ料理はもちろん、八百屋さんの場面で、野菜や値札を並べるのも私の仕事です」NHK大阪放送局の撮影スタジオ脇にある通称「消えもの室」。現在放送中の連続テレビ小説『まんぷく』に出てくる消えもの=料理を作る場所だ。その中で慌ただしく料理をしているのが、広里貴子さん(42)。広里さんは、'13年放送の『ごちそうさん』(杏主演)以降、NHK大阪放送局制作の朝ドラ全てで -
『まんぷく』料理担当「撮影中は私のご飯で役者さんの健康を守ります」
2019/03/01 06:00「今日は何を作ってるんですか?」ここは、NHK大阪放送局の撮影スタジオ脇にある通称「消えもの室」。現在放送中の連続テレビ小説『まんぷく』に出てくる消えもの=料理を作る場所だ。出番を終えた俳優も、つい匂いにつられて顔を出す。小道具なども置かれ、料理ができるスペースは畳3畳分ほどしかない。そこの家庭用コンロと業務用コンロから、とびきりおいしそうないい匂いが漂っている。その中で慌ただしく料理をしているの -
ラストエンペラーの姪が雅子さまに渡したアサガオの種
2019/02/22 11:00「日中友好に生涯を捧げた父と母が愛した庭でしたから、若い世代の方々が、この庭を通じて、隣国や平和への関心を持つきっかけとなっていただければと願うのでございます」兵庫県西宮市の武庫川女子大学附属中学・高校にある「日中友好の庭」。2月半ばの好天に恵まれた日の午前。庭の寄贈者で、同市在住の福永こ生さん(78・『こ』は樗の字の木へんが女へん)は、寒風に耐えるような木々を愛おしそうに見やりながら、みやびな響 -
美智子さまとラストエンペラーの姪の交友秘話
2019/02/22 06:00「本当は、もっとカラフルなお庭なんですが、今は冬枯れの時期だけに、残念でなりません。ここの植木も庭石も、かつてわが家にあったものを寄贈させていただきました。中央のモミジは、父のいちばんのお気に入り。かつて父は日本の来るたびに、大好きな日本酒を嗜みながら眺めておりました。そして、白雲木。母が結婚して満州(現・中国東北部)に渡るとき、赤坂御所で貞明皇后(大正天皇の皇后)が、御自ら種をお拾いくださって『 -
カリスマ保護司・中澤照子さん 少年少女を更生させて20年
2019/02/14 16:00地下鉄有楽町線辰巳駅から徒歩1分の場所にある「Cafe LaLaLa」。カフェオーナーの中澤照子さん(77)は、昨年12月23日に定年を迎えるまで、20年もの間、保護司として活動してきた。関わった少年少女は実に120人以上! 彼らと真正面から向き合い、更生させ、社会復帰させた。昨年11月14日には、保護司としての長年の功労が認められ、天皇陛下から、藍綬褒章が授与された。保護司は法務省の非常勤の国家 -
犯罪や非行に走った少年少女120人以上を癒した「更生カレー」
2019/02/14 11:00「今日は75食分作ります。ご飯は3升炊きますよ」1月末の土曜の午後。地下鉄有楽町線辰巳駅から徒歩1分の場所にある「Cafe LaLaLa」のキッチンがにぎやかだ。エプロン姿のカフェオーナー・中澤照子さん(77)を中心に、4人ほどの近所の主婦が手伝って、カレー作りの真っ最中だった。「大事な子どもたちに食べさせるものだから。ゴツゴツと具は大きく。特に牛肉は『肉食ったゾ』と思えるくらいの大きさにね」そう -
藤原定家子孫・冷泉家当主夫人語る「婿入りしてくれた夫へ感謝」
2019/02/09 11:00「年のはじめに~、同じく~、早春野辺~ということを詠める和歌」1月14日、京都市上京区の「冷泉家住宅」。袿袴を纏い、おすべらかしを結った女性が、独特の美しい抑揚とともに、今年初めの歌会のお題を告げる。こうして、年頭恒例の「歌会始」が厳かに幕を開けた。「歌聖」と謳われた公卿・藤原俊成と藤原定家父子から連なる歌道宗家・冷泉家。京都御所と同志社大学のキャンパスに挟まれた“陸の孤島”のようなその住まい、冷