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(写真・神奈川新聞社)

10日投開票を迎える参院選で、厚木市選挙管理委員会は4日、選挙権年齢の18歳引き下げを受けて期日前投票所を同市下荻野の神奈川工科大学に追加した。8日までの5日間、午前9時から午後7時まで開設する。

期日前投票所は市内では6カ所目で、民間施設は初めて。県内の大学では、同日開設した慶応大学日吉キャンパス(横浜市港北区=5日まで)と2カ所のみ。

神奈川工大の学生数は約5,200人で、市内在住者は約1,200人。ただ、住民票を移していないケースもあり、構内で投票可能な学生は約600人と推計。

期日前投票所はキャンパス入り口に近い講義棟3階の教室を使用。昼休みに訪れた看護学部2年の鹿野顕子さん(19)は「学生は授業やバイトで忙しいので、構内で投票できると便利。投票により責任を感じ、政治が人ごとと思えなくなった」と話していた。

厚木市選管が2月、出前講座を開催した近くの県立厚木北高校3年の今田寛昭さん(18)は「政治にあまり関心がなかったので、新聞などで政党や公約を調べてから来た。投票自体は難しくなかった」と感想を述べた。

同大の久保田昌彦・管財担当部長は「学生への刺激と地域貢献を目的に市選管の開設要請に応じた。理系の学生であっても、政治や社会の動きに的確に対応できる能力が求められる」などと効果を期待している。

神奈川工大の投票所では同日、午後5時までに65人(18~19歳 7人)が投票した。

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