(写真・神奈川新聞社)
平塚市札場町の住宅で1人暮らしの女性(80)が絞殺されているのが見つかった殺人事件は22日、未解決のまま発覚から3カ月が経過した。
平塚署特別捜査本部はこれまでに延べ3,538人の捜査員を投入し、周辺の延べ1,551世帯2,019人と親族などの関係者延べ191人から事情を聴くとともに、74カ所の防犯カメラやドライブレコーダーを解析。周辺での不審な目撃情報やトラブルの有無などについて捜査を進めているが、有力な情報は得られていない。
事件は2月22日午前11時ごろに発覚した。女性のかかりつけの病院から「予定の時間になっても来院しない」と連絡を受け、市外に住む長女(54)が女性方を訪問。1階寝室のベッドで、全身に布団がかかった状態であおむけに倒れている女性を見つけ、119番通報した。死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死。特捜本部によると、女性は20日に1人で病院を訪れた姿が目撃されている。
女性の自宅には今も黄色の規制線が張られ、ひっそりと静まりかえっている。近くに住む知人女性(77)は「最近は事件の話題も減ったが、怖いので戸締まりには気を付けている。犯人が捕まったら女性のお墓に知らせに行きたい」と話した。
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