(写真提供・神奈川県教育委員会/神奈川新聞社)
明るく、きれいに、気持ち良く-。県教育委員会は20日、新たに温水洗浄機能付き便座を導入するなど、県立高校のトイレ環境の改善に本格的に乗り出す考えを明らかにした。生徒が色彩やデザインを決める取り組みや学校独自の工夫を表彰する仕組みも推進し、ハード・ソフト両面から「汚い・臭い・暗い」の“3K”脱却を目指す。
県教委は昨年度から学校トイレの洋式化を進めており、洗浄機能付き便座の導入もその一環。84校の7,500人に実施したアンケートで約45%が「必要」「あった方が良い」と答えたことを踏まえ、女子トイレは1カ所につき1~2基、男子は1基程度を整備する方向で検討する。
また、県立上矢部高(横浜市戸塚区)で美術科の生徒が個室の壁面に絵を描いた取り組みなどを参考に、生徒自らのトイレづくりも促す考え。▽壁の色を明るくする▽ベンチや大きな鏡の設置▽校庭の花を飾る-といったアイデアで快適さを追求。模範的取り組みを表彰するなど意欲の向上も図っていく。
県立高の大便器約1万3千基のうち、洋式は約3割にとどまっている状況。県教委は「県立学校施設再整備計画」(新まなびや計画)で配水管の改修などと併せてトイレ環境の改善に取り組んでいる。
同日の県議会で、八木大二郎氏(自民党)の質問に桐谷次郎教育長が答えた。
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