(写真・神奈川新聞社)
厚木市が新たな観光振興策として検討しているバーベキュー(BBQ)の社会実験が相模川、中津川、小鮎川が合流する市内の河川敷で始まった。小田急線本厚木駅から近く、週末は家族連れや若者でにぎわう県内有数の人気スポットだが、ごみの持ち帰りなど利用者のマナー徹底が長年の課題になっている。
社会実験は「手ぶらBBQ」と銘打ち、約2,500平方メートルの専用エリアを設定、グリルやテーブルなどの器材一式、肉や焼きそばなどの食材を提供、ごみ類の回収も行う。実施日は8月が11~27日の金、土、日、9月が9~17日の土、日の計13日(午前11時~午後4時)。
事前申込制で1日当たり8組まで。1組4人からで基本料金は1人3,500円。市は計千人程度の利用を見込み、アンケートも実施して集客力や採算性などを検証するという。
申し込み状況は初日の11日は2組19人、12日は1組4人。市河川ふれあい課は「3連休で遠出した人が多いのか、雨など天候が安定しないためか、全体的に河川敷の利用者が少ない」と話している。ただ、8月下旬からは申し込みが増え、9月9日は2組78人で、現時点で期間中最も多くなっているという。
隣接する河川敷では名産のアユのつかみ取り(1人千円)も同時開催。当日申し込みも可能で、子どもたちが多く参加していた。
12日に利用した厚木市上依知、会社員(51)は「家族や友人とBBQによく出掛けるが、器材や食材を運ぶため誰かが運転手役を務めなければならない。後片付けの心配がなく、料金も妥当で気軽に楽しめる」と感想を述べた。
BBQは希望する4日前までに電話046(221)3338に申し込む。問い合わせは市観光協会・電話046(240)1220。
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