(写真・琉球新報社)
健全な食生活の実践を促す目的で開催された「第12回やんばる弁当甲子園」の表彰式が2日、名護市の県北部保健所で行われた。3次にわたる審査の結果、浦崎恵瑠(える)さん(名護高校3年)の「免疫力up弁当」が最優秀賞に輝いた。ニンジンやパパイアなど、地元の野菜などを食材に「豆腐シソバーグ」「梅肉のおくら巻き」「ニンジンとパパイアのシリシリ」を調理し、色とりどりの弁当に仕上げた。浦崎さんは昨年の第11回も最優秀賞に輝いており、2年連続。
やんばる弁当甲子園は県北部福祉保健所の主催で、今年は「It’s my perfect 弁当 ~油控えめ野菜たっぷりだぞ!ペッペッ♪~」がテーマ。北部の6校から89作品が寄せられた。各校で5作品を選抜して受け付け、30作品を審査した。
北部保健所健康推進班が1次審査し、12作品を選出。名桜大学生や北部保健所・福祉事務所の職員、食品衛生講習会参加者で2次審査の人気投票を行い、審査員による審査で最終決定した。
最優秀賞に続く優秀賞は志喜屋奏斗さん(北山高校2年)の「暑い日にぴったり弁当」と、澤岻美咲さん(名護高校3年)の「愛情たっぷり栄養たっぷり弁当」の2作品が選ばれた。
2年連続で最優秀賞に輝いた浦崎さんは「今年は他のお弁当がおいしそうで、選ばれるとは思わなかったのでびっくりした。昨年指摘があった塩分を少なくすることと、地元の食材を使うことを意識した」と喜んでいた。
表彰式では審査員の一人、名護高校の上里美樹教諭があいさつし、「野菜を多く使い、油物を控えるなど工夫が見られた。ただ、ダイエット志向からか弁当箱のサイズが小さかったことやご飯が少なかったこと、塩分を取りすぎている弁当があったことなどが残念だった」と指摘。「普段の生活にも弁当作りを取り入れ、続けてほしい」と話した。