映画化され大ヒット作となったベストセラー小説『ダ・ヴィンチ・コード』の作者、ダン・ブラウンの新作が米国とカナダで5月14日に発売されることがわかった。出版元のダブルデイが<a href=”http://www.danbrown.com/inferno/” target=”blank”>公式に発表</a>している。
前作『ロスト・シンボル』の上梓から約4年。待望の新作『インフェルノ(原題)』はハーバード大学教授のロバート・ラングドンが宗教や美術などにまつわる謎を追う、おなじみのシリーズの4作目となる。今回はイタリアを舞台に、天才詩人ダンテの『新曲』第一部「地獄編」に焦点をあてた内容になるという。
「私は学生のときにダンテの地獄変を学びましたが、フィレンツェで調査を行うまで、この現代社会にダンテ作品がいかに影響を及ぼしているかを知りませんでした。新しい小説で読者の皆さんを、暗号とシンボル、そして膨大な秘密の通路から成るこのミステリアスな領域の深部までお招きできることに興奮しています」とブラウンは
コメント。
長年、ブラウンの担当編集を務めているダブルデイのジェイソン・カウフマンは、今作についてこのようにアピールしている。
「ダン・ブラウンの新作小説の1ページ目をめくった瞬間、私たちは魅力的な歴史と美術、そして暗号とパズルがひしめき合う世界に足を踏み入れることになるでしょう。これはダンだけが持つ力です。『インフェルノ』では、ヨーロッパの中心に舞い戻ったロバート・ラングドンの後を追いながら、我々はさらなる興奮を味わうことになります。そこで彼は世界に影響を及ぼす、あるミステリーに巻き込まれます。それはダンテの、不吉で、しかし心奪われる傑作に密接に結びついているのです」
2003年3月に米国で発売された『ダ・ヴィンチ・コード』は、144週もの間、ニューヨーク・タイムズのベストセラーランキングに君臨し続けた。51の言語に翻訳され、それぞれの国でも大ヒット、全世界で累計8100万部を売り上げた。これは聖書、『ハリー・ポッター』シリーズ、『風と共に去りぬ』などと並び、世界で最も読まれた本上位10冊に入っている。2009年発売の前作『ロスト・シンボル』は全世界で3000万部と、『ダ・ヴィンチ〜』には及ばなかったものの、やはり高い人気を博していることに変わりはない。『インフェルノ(原題)』は世界にどう受け止められるのだろうか。初版は400万部を予定している。