3月15日正午前。グレーのハンチングにマスク姿の男性が右手で杖をつき、都内の病院の救急口からひとりでゆっくり歩いて出てきた。地井武男(69)だった。
“目が見えない”と訴え、彼が緊急入院したのは1月下旬。しかし、原因がわからず総合病院に転院。視力は回復したが、「無理をすれば心不全の恐れがある」と診断された。その後、すべての仕事をキャンセルし、治療に専念していた地井。この日、黙って下を向きながら待っていた車の後部座席に乗り込むと、自宅へと戻っていった。
退院までの1カ月半、彼を支え続けたのは12歳年下の妻(57)だった。
「彼女は毎日のように病室を訪れていました。元モデルさんで、目鼻立ちのハッキリした美人。来ると病室がパッと明るくなりました。以前はロングヘアでしたが、ショートにして、動きやすいようにとパンツ姿で看病していましたね」(地井の知人)
地井の今後について所属事務所に問い合わせたところ、担当者はこう語った。
「本格的な退院ではありませんが、いったん家に戻ることになりました。今後手術をするかは、やはり経過次第になるでしょう。仕事復帰については、医師からも『まだ無理をしないほうがいい』と言われていますので、しばらくは安静にすることになると思います。3月いっぱいですか?もうすこしかかると思います」
心不全は、運動や禁煙、節酒、減塩食などでリスクを減らすことができる。その分、夫の体調管理をするうえで妻の負担は増えそうだ。今後は夫人との二人三脚で、地井は番組復帰への道のりを歩んでいく――。